九州・沖縄で書店が1つもない市町村が、全体の4割近くにのぼることが出版関係の団体の調査でわかりました。 これは全国平均を9ポイントほど上回り、「街の本屋さん」の運営の厳しさが浮き彫りとなっています。 出版社などでつくる団体「出版文化産業振興財団」は取次会社や出版社と契約を交わしている書店の全国のデータベースをもとに、ことし8月末時点で調査を行いました。 その結果、九州・沖縄の274市町村のうち全体の37.2%にあたる102の市町村で書店が1つもないことがわかりました。 これは全国平均の27.9%を9ポイントあまり上回っています。 また、全国に24ある書店ゼロの「市」のうち、福岡県中間市や熊本県合志市、沖縄県南城市など9つが九州・沖縄の市となっています。 書店の運営をめぐっては、熊本市でことし創業150年の老舗の書店が雑誌とコミックの売り上げ不振などを理由に休業するなど、ネット書店の台頭など