ガンジーは、1947年にインドをイギリスから独立させたカリスマ指導者です。彼は非暴力をモットーに掲げ、自らの命を削り独立を成しとけ「独立の父」と称えられ今なお人々に愛されています。 そんなガンジーと同じように慕われる日本人がいると言います。それは杉山龍丸(すぎやまたつまる)さん(享年68)です。 生い立ち 杉山龍丸は大正8年、福岡県で3人兄弟の長男として生まれました。 祖父・杉山茂丸は明治時代に政財界で活躍し、伊藤博文の懐刀と呼ばれた大物。父・杉山泰道はペンネーム・夢野久作で知られる幻想文学の第一人者とされる作家。さらに、杉山家は福岡に4万6000坪にも及ぶ広大な農地「杉山農園」を所有。父・泰道はそこで様々な作物を育てていました。 そんな名家に生まれた杉山龍丸は、物心ついた頃には農園で父の畑仕事の手伝いをしていました。杉山龍丸は父から「いつかはこの農園をアジアの為に使え」とよく言い聞かされ