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  • 「トリチウム水」の海洋放出に残された時間は少ない : 池田信夫 blog

    2018年02月07日23:11 カテゴリエネルギー 「トリチウム水」の海洋放出に残された時間は少ない 福島第一原発を見学すると、印象的なのはサイトを埋め尽くす1000基近い貯水タンクだ。貯水量は約100万トンで、毎日7000人の作業員がサイト内の水を貯水タンクに集める作業をしている。その水の中のトリチウム(三重水素)が浄化装置で除去できないからだ。 これは水素の放射性同位体で、ごく微量のベータ線を出すが、人体に害はないので「汚染水」ではない。最近はマスコミも「トリチウム水」と呼ぶようになった。世界ではトリチウムは薄めて流すのが普通で、日でも他の原発はそうしているが、福島第一だけができない。それは科学的な理由ではなく、地元の同意が得られないからだ。 続きはアゴラで。 「エネルギー」カテゴリの最新記事

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  • 軍事政権で平和を守った徳川幕府 : 池田信夫 blog

    2018年02月27日22:05 カテゴリ法/政治 軍事政権で平和を守った徳川幕府 昨今の憲法論争で「文民統制」という話がよく出てくる。軍人より文民のほうが平和主義だと思われているのだろうが、歴史的には必ずしもそうではなかった。日は鎌倉時代から700年以上も武士による軍事政権が続いた、世界でも珍しい国である。特に江戸時代は、徳川幕府の軍事政権で長い平和が続いた。丸山眞男は1966年の講義でこう述べている。徳川時代の世界史的な逆説は、爪の先まで武装したこの体制の下において、二世紀半以上にわたって「天下泰平」の安定性が維持されたことである。高度に発達した文明の段階において、「閉じた社会」の人為的造出がこれほどすみずみまで計画され、しかもこれほど長期的に成功した例は稀である。今でも途上国には軍事政権が珍しくないが、それが長期政権になることはまずない。軍政を支えているのはむき出しの暴力なので、そ

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  • 働き方改革はドイツに学べ : 池田信夫 blog

    2018年02月28日23:03 カテゴリ経済 働き方改革はドイツに学べ 安倍政権の「働き方改革」関連法案から、裁量労働制の適用拡大の法案が切り離されることになった。「不適切データ」が原因だが、このデータには意味がない。裁量労働制と残業時間は無関係だからだ。「企業が裁量労働制を悪用してタダ働きさせる」というのは裁量労働制の問題ではなく、社員がノーといえない「正社員」の問題である。 今回の法案は、成立しても大した効果はない。コンセプトが混乱しているからだ。普通は雇用改革でもっとも重要なのは雇用の流動化だが、今回の改革には含まれていない。雇用を流動化すべきだという財界と正社員を守ろうとする労働組合が対立し、改革としては裁量労働制の拡大と高度プロフェッショナルだけが残った。 続きはアゴラで。 「経済」カテゴリの最新記事

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  • 「大きな政府」というモラルハザード : 池田信夫 blog

    2018年03月02日16:06 カテゴリ法/政治 「大きな政府」というモラルハザード JBpressでも書いたが、安倍政権の「大きな政府」は、現在の有権者の利益を最大化するという意味で民主的である。普通選挙には将来世代の利益を代表するメカニズムがないので、島澤諭氏も指摘するように、日の社会保障は、まだ生まれていない世代(0歳以下)に負担をしわ寄せするしくみになっている。 もともと議会というのは納税者が政府を監視するしくみだったが、普通選挙で全国民に1票が与えられた。専業主婦や年金生活者には、参政権があるが(消費税を除いて)納税の義務がないので、行政サービスや社会保障の受益者が納税者にただ乗りする傾向が強まった。この関係をざっくり図に描くと、次のようになる。 もう一つの変化は、金融市場が発達して国債が大量に発行できるようになり、納税者より大きな負担者(将来世代)ができたことだ。このため政

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  • 北朝鮮の「スリーパーセル」より恐いもの : 池田信夫 blog

    2018年02月12日23:53 カテゴリメディア 北朝鮮の「スリーパーセル」より恐いもの (フジテレビ「ワイドナショー」より) 三浦瑠麗氏のワイドショーでの発言が話題になっている。「北朝鮮の政権が倒れたら、大阪のスリーパーセル(工作員)が破壊工作をする」というのだが、政権が倒れたら戦争になり、工作員なんて大した脅威ではない。それよりワイドショーがこういう話題をもてはやすようになったことに危惧を感じる。 続きはアゴラで。 「メディア」カテゴリの最新記事

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  • 労働の「商品化」は資本主義の終わりの始まり : 池田信夫 blog

    2017年11月03日18:23 カテゴリ経済 労働の「商品化」は資主義の終わりの始まり 最近、銀行のリストラが話題だ。決済機能は100%コンピュータで代替でき、融資や仲介業務もAIでできるので、給料の高い銀行員はIT投資のリターンが大きい。正社員のコストは労働生産性よりはるかに高いので、銀行員が定年退職して時給1000円でコンビニの店員をやると賃金は大幅に下がる。これが労働分配率の下がる原因だ。 労働がATMやPOSなどで自動化されると、賃金は労働生産性に近づく。コンピュータにできないクリエイティブな労働は少ないので、平均賃金は理論的にはIT投資の収益率(レンタル価格)と等しくなる。それがマルクスが、労働力の商品化(コモディタイズ)という言葉で表現したことだ。 これを契約理論で考えると、労働サービスを(たとえばロボットとして)売買できるようになると、雇用という非効率な長期契約が必要なく

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  • 大学は教授の生活を学生が支える集金装置 : 池田信夫 blog

    2017年05月17日20:33 カテゴリ科学/文化 大学は教授の生活を学生が支える集金装置 このごろ政治で「次は教育だ」という話がよく出てくるが、今の大学をそのまま無償化するのは、税金をドブに捨てるようなものだ。その来の目的は教育ではなく、研究者の養成だったからだ。19世紀初めにドイツで生まれたフンボルト型大学は、中世のuniversityとは似て非なるものだ。初期のuniversityは職業訓練校であり、アメリカでは神学校だったが、キリスト教会の衰退で行き詰まった。 他方ナポレオン戦争に敗れたドイツでは、国力を高めるために研究の水準を上げることが急務だった。フィヒテやフンボルトの創立した大学の目的は教育ではなく、世界最先端の研究者を養成することだったが、その資金は税金だけでは足りなかった。そこで学費という形で研究資金を集める、ベルリン大学などのビジネスモデルができた。 実験や演習を中

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    miraishonen99
    miraishonen99 2017/07/25
    そんな経緯があったのか 言われてみれば筋の通った話だな
  • 正社員という「ガラスの牢獄」 : 池田信夫 blog

    2016年10月10日14:15 カテゴリ 正社員という「ガラスの牢獄」 アゴラの記事がいろいろな反響を呼んでいるので、少し理論的な補足をしておこう。電通事件の最大の疑問は、彼女がなぜ会社を辞めるという選択肢を飛び越して自殺に至ったかだ。 そういう事件は多いが、彼女は東大文学部を卒業した24歳の女性だった。会社を辞めてやり直す方法はいくらでもあったはずだが、彼女の脳内にも日的バイアスが埋め込まれていたのだとすれば、その正体は何だろうか。 これは私が20年前に書いた書で提起した問題で、その簡単な答はメンバーシップである。正社員はいいことばかりではなく、彼らは会社という見えない牢獄に囲い込まれているのだ。もちろん問題はそう簡単ではなく、いろいろ複雑な説明が必要だ。これは書の第5章(PDF)でくわしく書いたので、ゲーム理論のわかる方は読んでください。 続きは10月17日(月)朝7時に配信

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  • 【更新】読売の著作権を侵害した上杉隆 : 池田信夫 blog

    2016年09月12日14:53 カテゴリその他 【更新】読売の著作権を侵害した上杉隆 きょう東京高裁で、上杉隆との訴訟の控訴審判決が確定した。結論は一審判決の破棄、つまり私の勝訴である。原判決が事実誤認にもとづいて求めた記事の削除命令は、すべて棄却された。裁判所の勧告で一部修正した記事を再掲する。 --- むずかしい話が続いたので、息抜きにお笑いネタを一つ:「郡山市には人が住めない」という記事でWSJ記者談話の件で批判を浴びた上杉隆が、今度は「上杉氏の記事・著作は読売新聞記事からの盗用である疑いが強い」という指摘を受けて窮地に陥っている。 上の図の左側は読売新聞の3月19日の記事、右側は上杉が3月23日のメルマガに掲載したリストだ(彼の著書『国家の恥』で「著者調べ」として引用したもの)。このブログ記事も指摘するように、両者はまったく同一で「読売の記事ではイスラエル、ドイツ台湾の3つだけ

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    miraishonen99
    miraishonen99 2016/08/25
    仲悪いなー
  • 池田信夫 blog : Lenovoのコンピュータは買ってはいけない

    2016年02月14日18:04 カテゴリIT Lenovoのコンピュータは買ってはいけない これは私の個人的な経験だが、こんなひどい商品は初めてなので、他にも被害者が出ないように書いておく。 これまで20年以上、デルのコンピュータを使ってきたが、6年使ったマシンが起動できなくなった。ちょうどWindows 10対応機が出てきたので、新興国のメーカーを試してみようと思って価格を比較すると、Lenovoのideapad 100 15IBDという機種が安かったので、4万9000円で買った。CPUがインテルのCorei3の2GHzで、国産機だと10万円以上する。 注文から2週間ぐらいかかり、2月9日に届いたが、まずタッチパッドが動かない。これはLenovoのウェブサイトからWin10対応のドライバをダウンロードして解決したが、動画を扱う必要があるのでLenovoの動画ドライバをダウンロードしたら

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  • 高市早苗氏の無知蒙昧な夫婦別姓反対論 : 池田信夫 blog

    2013年11月12日01:30 カテゴリ法/政治 高市早苗氏の無知蒙昧な夫婦別姓反対論 夫婦別姓を否定することが「保守」だと思い込んでいる自民党の高市政調会長の戸籍上の名は「山早苗」だが、通称は「高市早苗」である。これは夫婦別姓ではないのか、という疑問に対して彼女はこう答える。戸籍上は夫婦親子が同姓であるという現行法を堅持。家族のファミリーネームは残すべきである。ただし、職場等での通称として旧姓使用を希望する届出をした場合には、各行政機関は通称使用の利便性に配慮する努力義務を負う(現在、既にパスポートでは、戸籍名と通称名を併記できる。同様に、免許証や健康保険証など、個人の同一性を示す書類は併記形式とする。社会保険や税務事務でも同様の配慮をする)。なんでこんなややこしいことをしなければいけないのか、という疑問には「子どもの氏の安定性を損なう」というが、母親の姓が山だったり高市だったり

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