気が付くと財布の中にたまっている小銭。ぼんやりと眺めていると、同じコインでも汚れの度合いに差があることに気付きます。 取り出してみると、大抵のきれいな硬貨は、平成20年代のように、近頃作られたものであることが分かります。 新しいからきれい。そこには何の不思議もありません。 ……本当に? そういえば、なんで硬貨には製造年が書いてあるのでしょう? 紙幣にはないのに? 根本が不思議ではないか。 というわけで今回は「なぜ硬貨には製造年が書いてあるのか」(紙幣には書いていないのか)についてお話しようと思います。 関連記事「五円玉」に漢数字しかないのはなぜ? 外国人に分かりづらいのではと話題に 造幣局と財務省に聞く 硬貨は全部がデザインである いきなり答えを出してしまいますが、「硬貨に年銘(製造年)」が書いてある最初の理由は「そこまで含めてデザインだから」。 硬貨のデザインは政府の閣議によって決定され