川崎市教育委員会は9日、同市麻生区の市立中学3年の男子生徒(14)が7日夕、自宅トイレで心肺停止状態で見つかり、死亡したと発表した。現場には薬品の空容器と、いじめられた友人を救えなかったなどと書かれた遺書があった。神奈川県警麻生署はそうした悩みから硫化水素で自殺したとみて調べている。 麻生署によると、7日午後4時50分ごろ、トイレ内で倒れている生徒を帰宅した母親が見つけた。死因は薬物中毒で、洋式トイレのふたの上にA4判の紙にボールペンで書かれた遺書があった。 遺書は、友人の名前を挙げ「いじめられているのを救ってあげられなかった」との内容。「14年間生きていて楽しかった。死ぬことはごめんなさい」などとつづられていた。 生徒は川崎市多摩区にある中学校に通い、7日は修学旅行の代休だった。トイレに入る生徒を、同居の祖母が見ていた。 中学校の校長は「旅行中は元気だったので信じられない。現時点ではいじ