「しんぶん赤旗」は7月23日付で、創刊から2万号を迎えました。2万号に寄せて、各界から「赤旗」について語ってもらいましたので、紹介します。 平和願い生死共にした仲 報道写真家 石川文洋さん 私は一九六〇年代後半の四年間、ベトナムのサイゴン(現ホーチミン市)に滞在し、フリーカメラマンとして活動していました。六九年に朝日新聞に入社して十五年間勤めた後、再びフリーとなって、いまも現役です。 「しんぶん赤旗」とのつきあいは、七〇年代に北ベトナムで赤旗特派員たちと交流したのがきっかけです。当時、北ベトナムに常駐していた日本の報道機関は「赤旗」と日本電波ニュースだけでした。「赤旗」からの情報は貴重でした。 北ベトナムに入国が許された一般紙の記者はごく限られていました。カメラマンでは「朝日」の私だけでした。北ベトナムに何度も取材にいきましたが、ハノイの定宿は赤旗支局がある旧トンニャットホテルでした。 ■