北海道の道央部を中心に最大震度7を観測した6日未明の地震で、秋の行楽シーズンを前に北海道の主要産業である観光への打撃が深刻化している。国内外からの旅行のキャンセルに加え、各種イベントの中止も相次いでいるためで、「北海道旅行で復興を応援して」との声も出始めた。 2016年4月の熊本地震で大きな被害が出た熊本市の大西一史市長は14日、ツイッターで「連休に良ければ北海道に観光に行ってください。泊まっておいしいものを食べるだけで復興支援です」と呼びかけた。当時、地震の影響のない九州各地でキャンセルが相次いだ苦労も披露した。 秋の北海道は本来、国内外からの観光客のかき入れ時。飛行機など交通や宿泊施設は通常の状態に戻りつつあるが、打撃は深刻だ。道は15日、ホテルなど宿泊客94万2000人がキャンセルし、被害額は推計292億円に上ると発表。キャンセルは今後も増える見通しだ。 イベントの中止も相次ぎ、7日