ネズミさんと遊んでひと休み、まだ幼さの残る頃のユズ アオイのトライアルは決まったが、もう一匹がなかなか見つからなかった。 血液検査をしていない猫だったり、保護主さんにシャーシャー言う猫だったりして、どれも不安がぬぐい切れなかった。 それをアオイの保護主さんに話すと、知り合いの動物病院に保護された猫がいると紹介してくれた。 ユズとの対面 会社の帰り、一足先に着いて猫用オモチャを買った三太と駅で待ち合わせして、動物病院へ向かった。 受付で名乗ると、先生が奥から小さな茶色い猫を抱いてやってきた。 とても小さい茶トラのオス猫だ。 寝ていたようで、目がしょぼしょぼしている。 看護師さんは「最初はウーウーシャーシャー言って凄かったんですけど、仕事中ずっとポケットに入れてたら甘えん坊になりました」と言った。 少し前なら入るサイズだったんだろうな、と納得するほど小さかった。 これは、先生に連れてこられた眠