新型コロナウイルス感染症対策として始まったオンライン授業が、日本の大学の在り方を変えようとしている。ICTを活用して教育の効率化と深化を進められるのか。大学と教員は、コロナ後に向けて変容を迫られている。 検温を受け、手指を消毒して大学構内に入っていく学生たち。教員は「やっと一部の対面授業を再開できた。学生がいないキャンパスは寂しかった」と安堵の表情を見せる。しかし、大学関係者にとって本当の試練はこれからだ。1年前には想像もできなかったコロナ禍での日常が定着しつつある中、大学とそこで教える教員も変容を迫られている。 大学は新型コロナウイルス感染症対策のため対面(面接)授業を全面再開するのは難しく、ビデオ会議アプリや動画配信を利用した授業が当面続く。やむなく始めたオンライン(遠隔)授業だが、やってみれば教科によっては高い学修効果があることが分かった。コロナ禍が去ったとしても、大学はもう元通りに
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