中国海軍の空母「遼寧」が、厳重警戒すべき行動を続けている。沖縄南方の太平洋で連日行っている艦載機などの発着艦回数が計100回以上となったのだ。日本や台湾に近接した海域で活動しており、日を追うごとに台湾に近づいている。ロシアによるウクライナ侵攻が続くなか、「台湾侵攻」を想定した訓練を行った可能性もある。 【表で見る】上海を射程に収める台湾の新型巡航ミサイル 「南西諸島と台湾に近接した活動であることを踏まえれば、懸念を持って注視せざるを得ない」 岸信夫防衛相は10日の記者会見でこう語った。 遼寧は、ミサイル駆逐艦や高速戦闘支援艦などの艦艇計8隻で2日、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を南下。3~9日の間、沖縄・沖大東島の南西約160キロから石垣島の南約150キロの海域を航行した。艦載戦闘機J―15や、艦載ヘリコプターの発着艦が確認され、7日間で計100回を大幅に超えた。 確認された中で最も日本に