連載目次 前回までで、中学までの数学のうち、最低限の知識についておさらいしました。演算のルールと文字式の取り扱いだけでしたが、それでも機械学習で使われる数学を垣間見ることができたと思います。添字は中学の数学には登場しなかったかもしれませんが、文字式の延長で理解できますね。 今回は、多くの数を足すときに便利な「総和」の記号Σの使い方を見ていきます。Σが使いこなせるようになると、複雑な計算も簡単に表せるようになります。 目標【その1】: 総和を求める 今回の最初の目標は、「総和」を求めるために使うΣの意味と書き方を理解することです。例えば、以下のような式に見覚えがあるでしょう(高校2年ぐらいの数学です)。 Σは「総和を求める」つまり「全部足す」ということを表す記号で「シグマ」と読みます。機械学習のための計算でよく登場するので、書き方と意味を丁寧に見ていきましょう。 解説:Σの意味と書き方をマス