エンドゲームスタディあるいは単にスタディとは、一種の問題として提示される作り物の(つまり実戦から取られたのではなく創作された)チェスの局面で、一方(通常白)が他方のいかなる指し手に対しても勝つ(または引き分ける)手順を解答として求めるものを言う。なお、エンドゲームスタディはエチュードと呼ばれることもある。 概要[編集] エンドゲームスタディは、作られた局面であり解き手に具体的な課題を与えるという点では、たとえば「あらゆる防御に対して黒を2手でメイトせよ」という解答条件を示すチェス・プロブレムとも似ている。しかし、プロブレムがきわめて人工的に見える局面であることが多いのに対して、スタディは実戦対局で出現しそうな局面を示すことが多い。 スタディにもすぐれたスタディ(完全作)の条件があり、プロブレムと同じように解が唯一でなくてはならない。白が勝ちまたは引き分けを実現する上で、正解手順における白の