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ブックマーク / d.hatena.ne.jp (22)

  • Everyday Life of the Living Dead - 空中キャンプ

    遠くに人が歩いているのが見えた。俺は、うがーっ、と声をあげながら、その方向へのろのろと進んだ。できれば走りたいが、どうにもスピードがでない。そんな自分がいやになさけなくおもえて、俺はもう一度、うがーっ、と叫んだ。あー、もうずいぶん人肉を喰らっていない。ゾンビになってから二年たつけれど、まだ二回しか人肉を喰ったことがない。そのどちらも、他のゾンビが襲った人間の足とか腕なんかを、ばれないようにこっそり齧っただけなのだ。いつかは俺も、一人前のゾンビになって、自力で人間に噛みつき、人肉をすきなだけ喰らってみたい。 ゾンビになっていらい、記憶力もすっかり落ちてしまった。まわりのゾンビたちと話していても、「あの、えーっと、なんだっけ、名前でてこないや。ティム・バートンの映画いっぱいでてる人。かっこいい顔してて、ウィノナ・ライダーの元彼で、勢いあまって、腕に『ウィノナ・フォーエバー』って入れ墨しちゃった

  • ■「走ることについて語るときに僕の語ること」/村上春樹 - 空中キャンプ

    村上春樹新刊。村上が二十五年つづけてきたマラソンについてのエッセイ。とてもたのしく読むことができた。村上がひろく支持される理由のひとつに、彼の一貫してストイックな資質があげられるとわたしはおもいますが、このを読むと、そうした彼ほんらいの性格がよくわかってとても興味ぶかかったです。わたし自身も、水泳をはじめて二年半たち、それで生活がかなり変わってきているので、こので書かれていることにはかなり共感できたし、納得できることもたくさんあった。 村上ほどストイックではないですが、ひとの基的な性格をおおまかに分類すれば、村上とわたしはおそらく、同じあたりにポジショニングされるとおもう。禁欲的な作業のくりかえしに快楽を見いだすし、いったんなにかをはじめると、わりにしつこいところもある。いずれにせよ他人にはなかなか理解されにくい。どうして走るんだ、わざわざ苦しいことを進んでやって、なにがおもしろい

  • 空中キャンプ - 2007-09-07 とりあえずなにか言ってみる

    いぜん通訳の学校にかよっていたとき、もちろん学期の最後には評価があるんだけれど、評価の項目のひとつに、「自信」(Confidence)という欄があって、これはおもしろいなとおもっていた。どれほど文法的に正しくても、発音がきれいでも、びくびくしながら話していては評価が下がるのである。逆に、時制も構文もめちゃくちゃで、発音もひどいんだけど、いったんディスカッションがはじまると、マーティン・ルーサー・キングばりの演説をぶち上げるタフな女の子とかいて、彼女はけっこう高評価だった。わたしは、どうにか Confidence のスコアを上げようと、すこしテンポを落としてゆったりと話すようにしたり、語尾に I think(…とおもうんです僕) とか I guess(たぶんですけども)とかつけるクセをなくすように工夫していた。このあたり、努力や学習というよりは、ほんらいの性格とか度胸の問題になってきて、いま

  • 空中キャンプ:みんなホストになりたい

    わたしにはわかる。男はみんな、ホストになりたいとおもっていることを。「俺はちがうぞ」とか言わせない。男であれば全員が、やり手のホストみたいに女をたらしこみたいと願っている。そうに決まっているのだ。みなまで言うな。わたしにはわかっているのだからね。いいねえ、女たらし。「女たらし」って、「女をたぶらかして」を短くしたものかしら。たぶらかし。たらし。いずれにせよ語感がいいね。もて遊んでる感じが。わたしもどうにかたらしたくて、この夏も必死にがんばってきたのだけれど、気がつけばもう終戦記念日。夏が半分終わってしまった。もう海にはくらげがでるし、そろそろとんぼが飛びはじめる。ちょっと、もう。夏をどうするの。ここはホストに学ぼうとわたしは考えた。どうすれば女の子をたぶらかせるのかを学ぼうとわたしはおもった。 ホストについて興味ぶかいのは、「素の自分は大したことがない」と冷静に理解していることだ。彼らは自

  • 2007-05-22 - 空中キャンプ

    男には、「なんとしても女の子と和合したい、できれば今すぐにでも、組んずほぐれつしたいのだ!」と、自分でも抑制が利かなくなるタイミングというものが存在する。どうにも辛抱たまらんという時期が、周期的にやってくるのである。そりゃ一年中そうじゃないの、って輩もいるだろう。でもまあ、たいていの男の場合、比較的落ち着いている期間というのもあって、そういった時であれば、自部屋でひとり、翠玉茶を飲みながらジョルジョ・アガンベンをゆっくり読む、なんてクールなこともできる。素敵。だって発情してないんだもの。しかし、いったん辛抱たまらなくなると、もうアガンベンのことなどすっかりどうでもよくなり、頭の中は、ほぼ勝敗が決定したモノポリーみたいに、淫猥な妄想で独占され、ああ和合してえ、ってそればっかり、ふとそんな自分に気がつき、はっ、俺ってやつはどこまでトンチンカンにできてるんだ? と情けなくなってくる。 かくいうわ

    misuke
    misuke 2007/05/23
    『男には、「なんとしても女の子と和合したい、できれば今すぐにでも、組んずほぐれつしたいのだ!」と、自分でも抑制が利かなくなるタイミングというものが存在する。』身も蓋もない...
  • ごめんなさいね、男がこんなで。

    このところ、スポーツクラブの休憩室で、よく anan を読んでいる。自由に閲覧させてもらえるのだ。占いダイエットの号はあまりすきではないが、やはり人間関係や恋愛にかんしての特集はおもしろい。つい読み入ってしまう。「利き手と逆の手でドアを開けると、そのちょっとぎこちない仕草が男性に好印象」などという記事を読んでいると、せつなさを通りこして、逆にぐっときますが、それより興味ぶかいのは、女性誌が男性にたいする不満を中心に記事を組み立てることがおおいという点である。 一部の男性は、もう恋愛というゲームそのものから降りてしまっている。そこが女性にとっては不満なわけだ。女性の側から誘いだそうと手をつくしても、ゲームに参加する意志がなくなっているのである。女性としては、それでは困るわけで、どうにか同じ土俵に上がってもらおうと工夫するのだが、だからといって女性からあからさまに誘うこともできない。のらりく

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20070121

    misuke
    misuke 2007/01/22
    なにごとも、口にだして言葉にしたとたん、その言葉は呪詛となって自分をコントロールしはじめるのだ
  • 空中キャンプ■【件名】Re:タイトル案(ブレストしてください)

    こんにちは。 気がついたら、もう三十日になってしまいました。今年ももう終わりね。私は、実家から送ってもらった白菜で、毎日お鍋をしています。今回の仕事も、ばたばたしているあいだに来年まで持ち越しになりましたが、できるだけいいにしたいと私はおもっています。 さて、の編集についてですが、やはり、プロの編集者さんやエディターの方をまじえるのが賢明かとおもいます。私たちにとってははじめてのになるわけだし、なにも経験がないところから一冊のを編むというのは、ずいぶんむずかしいことです。読みやすく、バランスの取れたにするためにも、第三者の協力を仰ぐことが必要だとおもいます。内容については、私たちがそれぞれ書いたテキスト(エッセイ、日記など)を中心に、個別の二万字インタビュー、年表形式のバイオグラフィーといったところに落ち着きそうです。 懸案の書名ですが、「マナカナBOOK」というタイトルに不満な

    misuke
    misuke 2006/12/31
    キタ!第3弾。
  • decaf, decaf.

    decaf, decaf.

  • チープカ - Firefox2.0の設定メモ

    Firefox2.0の設定メモ Web | 01:46 | TB企画*あなたのFirefox見せてほしいな :: Love & Design ::より、いろんな人のものを参考に設定してみた。Firefoxのプラグインって種類が多いし、似たようなのも多いのでまとめサイトだとどれが良いかわからないということが起こるので、実際に使っている人の感想とか読めたほうがためになる。自分向けメモ。 キャプチャ mixi、LDR、Gmail、Google Calendarとかをわざと出してできる人アピール(なってない)。 ホーム ホームはグーグルホームページです。 テーマ デフォルトを使用。他に持ってるのは1.5までのテーマだった「Winestripe」だけ。 エクステンション All-in-One Gestures マウスジェスチャー。定番。 Gmail Space GmailをFTPのように使う。便利

  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061127

    misuke
    misuke 2006/11/28
    まさか続きだとは...
  • http://d.hatena.ne.jp/zoot32/20061121

    misuke
    misuke 2006/11/21
    マナカナってCGだと思ってた
  • amazonの画像の余白を切り落とす - d.hetima

    amazonからCDジャケットを取ってこようと思ったら「イメージを拡大」リンクで表示される画像に余白があって使えない場合がよくあります。この余白を切り落とすには、まず「イメージを拡大」ページのHTMLから画像のみを取り出して表示させます。「画像を新規タブで開く」とか「イメージのアドレスをコピー」とかサイドバーにドロップとかで各自やってください。そしてURLに含まれる「_SS500_」という文字を削ってリロードすれば、余白のない画像が手に入ります。 また、余白はないけれど、ジャケットに登録するには大きすぎるなんて場合は、「_SS500_」の部分を「_SS300_」とかに変えると縮小することができました。この数字が画像の幅と高さになります。

  • まげてのばして ── 映画「嫌われ松子の一生」を考える:空中キャンプ

    「金がなければくよくよします/女にふられりゃ泣きまする/腹が減ったらおまんまべて/命尽きればあの世行き/ありがたや、ありがたや」。これは、昭和35年に、浜口庫之助の手によって書かれた「有り難や節」の歌詞である。なんとも実にいい。わたしは、人の幸福と不幸は、すべてこの歌詞に集約されているのではないかと感じることがある。そして、映画「嫌われ松子の一生」について考えると、どうしてもこの歌詞のことが頭から離れないのである。 「不幸とはなにか」について、いくらかでも真剣に考えたことのある人は、ひょっとしたらわかってもらえるかも知れないが、不幸のバリエーションってやつは、意外にすくないような気がするのである。きっと、特別な不幸などというものは存在しない。この世間に転がっているのはきっと、ありふれた不幸ばかりだ。不幸のパターンなんて、きっと三種類くらいしかないんじゃないだろうか。一、金がないこと。二、

  • Behaviour関連、セレクタ - FAX

    JavaScript我的春秋: 続 JavaScript ソースが HTML から消える日メジャーなものがまとめられています。上記を見て、 Javascript Behaviors最後にsがついた改造版。 Faster DOM Queries/moz-behaviors/Dean Edwardsさんのサイトは、面白いことがたくさんあります。 CSS event:SelectorsgetElementsBy*() function indexgetElementsBy、まとめ。 詳しく把握してないですが、それぞれ速度に違いがあって、メモリリークがあるやつもあったと思います。

  • 空中キャンプ - 十代の子には、おかしなかっこうで歩きまわる権利がある

    よくでかけるとんかつ屋さんで、ゴスロリの女の子がとんかつをべているのを見かけた。彼女は、母親と一緒に店にきていて、なんだかたのしそうにわらいながら、とんかつをべていたのだった。彼女の服装は、どちらかといえば、ゴスの比重がつよく、ゴス7、ロリ3といったところで、いずれにせよとんかつ屋の雰囲気からはあきらかに浮いていたし、とんかつをべるにはいささか不向きな服装であることもたしかだった。また、ゴスロリととんかつという組み合わせにも、なんだか妙なものがあったが、それでも、わたしは彼女を見ながら、ゆかいな気持ちになった。彼女のとんがり具合が、心地よかったのである。もっととんがれ。もっとすごい服を。いっそのこと、できるだけ常軌を逸しためちゃくちゃな服、たとえば拘束衣とかでとんかつをべにくればいいのに。 十代の子には、おかしなかっこうで歩きまわる権利がある。道ゆく人がみなふりかえるような、奇抜な

    misuke
    misuke 2006/05/22
    すばらしいコラム。ユーモアのある切り口、やさしい視点、厳しい現実。
  • まぁや。の日記 - マコ様 : ビストロSMAPでのタモリトークをまとめてみた。

    昨日のスマスマ、タモさん出演ビストロSMAP、期待以上にタモさんトークが聞けたのが面白かった。ビール飲みながらべた後が特に長くなってデビューする前の話をじっくり語ってた。多分、タモさん自身酔いが回ってて*1語り口になって止まらなくなってしまったんだと思われます(笑)タモさん自らが語るタモリを聞けるのも貴重なので、トーク部分まとめてみました。「週刊ダイナマイク」で喋ってる事や、いろんな雑誌でタモさんの分析をしてるのを読んだりして、知ってる事もあったけど、改めてタモさん人の喋りでテレビで聞くとまた違った面白さがあったなぁ。てれびのスキマさん編集による「タモリのマトメ」クイック・ジャパン (Vol.41) タモさんは旅行好きここ10年で行った場所は一番北が秋田、一番東が成田、一番南が伊豆の下田、一番西が九州の博多。もしも休みが取れるなら一週間ぐらいの休みじゃ、今までの蓄積は消化出来ない。最低

    misuke
    misuke 2006/04/20
  • 空中キャンプ - なんとなく働くという知恵

    25歳までふらふら遊んでいた、ともだちの女の子が、ついに就職することを決め、職探しをしているところだという。彼女の話をいろいろと聞いていると、とても興味ぶかく、社会経験のあまりない子たちが、「就職をする」ということをどうとらえているのか、わずかだが、わたしなりに気がつくことがあった。 何社か履歴書を送った、というので、会社名を教えてもらうと、「COACH、プラダ、エスティーローダ」。その子にとって、就職がどういうものなのか、会社名だけでもなんとなくわかる。そういった、きらびやかな会社に入ることが、彼女にとっての自己実現であり、それ以外のよくわからない仕事をするのは、単なる苦役のようなものであるらしい。うーん。気持ちはわかるのだが、働くということに対するイメージが、すこし貧しいように感じた。世の中にはたくさんの仕事があって、どれもがそれなりにおもしろい。どんな仕事だって、やってみればけっこう

    misuke
    misuke 2006/04/12
  • http://d.hatena.ne.jp/throwS/20060209

  • 日米の発想の違いについて思ったこと

    ■日米の発想の違いについて思ったこと W・バージニア州の全学校にダンスダンスレボリューション そんな中、「ゲームが肥満に効く」という美味しい話を信じたウェストバージニア州教育機関が、この度、3年計画で50万ドル以上の公費を投じ州内全ての公立学校にダンスダンスレボリューション(DDR)を配備するプロジェクトを立ち上げました 来なら笑ってサラっと流すようなニュースなのだろうけど、記事に付けられていたコメントを読んでふと思った事があったので。 アメリカ人といえば、最近では国民における肥満の割合が増加傾向にあり、二人に一人以上が肥満だと言われているのはおそらくご存じの方も多いはず。 「当にそうなの?」と思う人も居るだろう。一応アメリカに住んでる人間として答えておくと、当。少なくともボクの周りの環境だけで見たところ、たしかに目に入る人の半数は、おそらくその人の理想体重を超えているように思われる