『アニメーターの仕事がわかる本』(西位輝実/玄光社) 日本動画協会がまとめた「アニメ産業レポート」によれば、アニメ産業の市場規模は2兆円を突破したといいます。昨年の劇場版アニメだけでも『天気の子』や『空の青さを知る人よ』、『プロメア』などのヒットが記憶に新しいのではないでしょうか。海外でも日本のアニメーションは、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスで好調。こうして見ると夢のある業界に思えますが、制作現場ではアニメーターが低賃金で休みなく働かされているブラックな業界だと聞きます。本当のところはどうなのでしょうか。 「いまのアニメ業界は過渡期にあります」。『アニメーターの仕事がわかる本』(西位輝実/玄光社)の著者で現役アニメーターでもある西位輝実さんはそう語ります。本書は、アニメ制作に興味を持つ人へ向けて、「制作会社とスタジオの違いって?」「アニメーターは