集合知の成立条件のひとつに、参加する側のメリットがあげられます。しかし、今回取り上げるのは、参加者にそれほどメリットがない集合知についてです。メリットがないのに、人々はなぜ協力するのでしょうか。そして、集合知を機能させるには参加者の数が必要なのでしょうか。 青空文庫呼びかけ人 富田倫生の死を悼む 前回はフリーソフトをもとに、集合知の成立条件を考えた。その最も重要なものは、参加する側にとって何らかの(有形無形の)メリットが必要だということだ。 山形 浩生 (やまがた・ひろお) 1964年生まれ。東京大学工学系研究科都市工学科修士課程修了。マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、科学、文化、経済からコンピュータまで、広範な分野での翻訳と執筆活動を行う。 ところで、前回挙げたフリーソフト以外にもインターネット初期の集合知のような活動として顕著なのが、著作
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