米・ロサンゼルスの裁判所が3月、スターバックスなどコーヒー販売業者に対し、コーヒーに「発がん性成分が含まれている」との警告表示をすべきだとの判断を下した。発がん性が指摘される化学物質「アクリルアミド」が含まれているためのようだが、警告表示が必要なほど危険なのだろうか。(平沢裕子) ◇ 米裁判所が警告表示 AP通信などによると、裁判は、米国の非営利団体が、コーヒー豆の焙煎(ばいせん)でアクリルアミドが生じるとして、これを取り除くか、警告表示をするかのいずれかを販売業者に求めていた。判決では、「原告側はコーヒーの消費で胎児から大人まで危険性が増すとの証拠を示した」と非営利団体の主張を全面的に認めた。販売業者は上訴できるが、判決が確定すれば、カリフォルニア州でコーヒーを販売するときは発がん性物質の表示が義務付けられる。