新宿にある高級デパートの野菜売り場でのことだった。手に取ったトマト3個入りパックを、手提げ袋の中に忍ばせ、店を出た。 「成功したと思いました。それがきっかけでお店の物は“とれる”んだって気づきました」 目の前に座る81歳の京子さん(仮名)は、万引きに初めて手を染めた20年前をそう振り返る。 グレーのジャケットにスラックスという、きっちりした身なりで丁寧に話す几帳面さからは、万引き常習犯という「裏の顔」はまったく想像できない。 何度捕まっても万引きがやめられない 初犯の成功体験が発端となって以来、京子さんは現在に至るまでスーパーなどで万引きを繰り返してきた。見つかって警察に勾留され、過去にも多数の逮捕歴があり、3度服役しているが、出所すると再び犯行に及んでしまう。 最後に万引きをしたのは昨年4月下旬。関東地方の大型ショッピングセンターで、インゲン豆や大福餅などの食品に手がのびた。 「ドキドキ
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