読売新聞の紙面に3月31日から、従来より一回り大きい「メガ文字」が登場した。高齢社会の急速な進展、パソコンやゲーム機の普及。お年寄りはもちろん、若い世代も目にやさしい文字を求めている。新紙面は、新聞の新しい時代をひらく。 読みやすさ紙上最大 戦後、読売新聞は1行15字で15段組みの体裁に合わせた小さな文字を長い間使っていた。それが「1倍」と呼ばれる文字。面積は「メガ文字」の半分もない。 1981年以降、新聞界には3次にわたる文字大型化の波が訪れた。読売新聞も83年、従来よりも面積を一気に26・5%拡大した文字(N字)を採用。同時に1行15字を13字に転換した。89年には、18・5%大きな文字(P字)に変え、1行12字のスタイルとした。 さらに、高齢社会を見越し、2000年12月には、P字よりも22・4%広い現在の文字(S字)に移行した。併せて50年続いた15段組みを14段組みとしたこと