ラックマウントを超える実装密度を実現できるサーバーとして、研究機関やデータセンターはもちろんこと、一般企業からも大きな注目を集めるブレードサーバー。5年後には出荷台数が30万台を突破すると予測されており、次世代の主力サーバーとしての地位を確立しつつある。その背景には、高密度実装やメンテナンス性の高さといったブレードサーバーならではの特長が高く評価されていることもさることながら、ベンダー間の開発競争による技術革新の存在も見逃せない。ここではブレードサーバーを巡る、最近の技術革新について俯瞰してみたい。 新たな形態のサーバーとして2002年に登場し、この1~2年の間で急速に市場が拡大しているブレードサーバー。その勢いは今後さらに拡大し、3年後には主力サーバーとしての地位を確立するだろうと予測されている。ガートナーデータクエストの調査によれば、2010年の市場規模は30万台を突破する見込み(図1