夏休みになっても全く休むことができず、部活動のために自らの時間を犠牲にする教員たち。SNSで発信される彼らの本音に、校則や部活動問題を研究する名古屋大学大学院教授の内田良さんは強い危機感を抱いている。2023年度から部活動指導の地域移行が始まるが、状況はどのように変わるのか。内田さんに、教員や子どもたちを取り巻く環境、地域との関わりなど部活動の課題について聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice) ――内田さんは部活動に対する教員の負担や現場の状況をどのように感じていますか。 内田良: 部活動は、子どもたちの長時間の練習に加えて、教員の長時間の負担がここ数年問題になってきています。 これまで部活動は、平日夜遅くまで、土日もやるのが当たり前で、練習日数が増えるなど過熱の一途でした。ずっとみんなそうやってきたし、むしろそうやってきたことで盛り上がってきて、この