大量データのリアルタイム処理などで、リレーショナルデータベース(RDB)以外に「Not OnlySQL(NoSQL)」と総称される用途特化型のデータベースが普及してきた。RDBは、分散処理やPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)対応が進む ここにきて、利用事例も増えてきた。「会員の購買履歴の分析にかかる時間が1日では話にならない。最新の購買履歴を5分でサービスに反映できなければ、販売機会のロスにつながる」。自社開発のNoSQL「ROMA」を、商品のレコメンド(推薦)機能などに展開している楽天の森正弥執行役員兼技術研究所長はこう言い切る。 楽天が処理時間にこだわるのは、会員の購買履歴を解析してレコメンド商品を提示するのに1日かかると、ユーザーが購入した商品と同じものがレコメンドされかねないからだ。楽天の会員数は、2010年9月時点で約6700万人。楽天トラベルの「最近見た宿」をはじ
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