去る2018年3月24日深夜、世紀の“クソアニメ”『ポプテピピック』が最終回(全12回)を迎えた。話題性という意味では冬季ナンバーワンの勢いを見せた本作。そこまで熱烈に支持されたのは、なぜなのだろうか? 最後まで見届けた上での、筆者なりの総括をお届けしたい。 構成・文 / 山下達也(ジアスワークス) 『ポプテピピック』とはいったいなんだったのか まずは本作について軽くおさらいしておこう。TVアニメ『ポプテピピック』は、竹書房のWEBコミックサイト「まんがライフWIN」にて大川ぶくぶが連載している同名4コママンガが原作。2014年11月からの連載開始当初は、知る人ぞ知る怪作という位置付けだったのだが、2015年11月の打ち切りと前後してSNSを中心になぜか話題沸騰。吉田戦車『伝染るんです。』(1989年~1994年)から続く、不条理マンガのエッセンスを連綿と受け継ぎつつも、そこに「煽り」と「