ブックマーク / blog.tinect.jp (42)

  • 突然働けなくなる「計算できない労働者」の話。

    おれには双極性障害という障害がある。「躁うつ病」といったほうがいまだに通りがいいかもしれないし、イメージしやすいと思う。 双極性障害にはI型とII型があり、I型が波の大きさが凄まじく、II型はそうでもない。おれはII型で「そうでもないのならいいのでは?」と思うが、II型はII型で自殺率も高くけっこうやっかいなものだ。 症状は……もちろん人によって違う。処方される薬も効き方も人によって違う。あくまでおれひとりの例を書く。 おれの場合は「躁うつ」というより、限りなく「繰り返される抑うつ」といったほうがいい。 軽躁状態であっても、人並みに活動できるというのがせいぜいで、イライラ感に苦しんだり、暴力的になったりもしないかわりに、躁状態ならではの高揚もない。せいぜい歯ぎしりが出るくらいのものだ。 一方で、抑うつ状態はなかなかに重い。これは以前、できるかぎりの詳細をこちらに書いた。 おれが抑うつ状態に

    突然働けなくなる「計算できない労働者」の話。
  • 絶対に借金だけはしないように生きてきた。今なおそうしている。

    生活のための借金 先日、こんなテキストを読んだ。 「意味わからん、生活費を借金??」というタイトルだ。 職場の人と話しててびっくりしたのだが、家計の話しになり、40代子持ち上司、30代夫子持ち同僚、20代実家暮らし後輩が、リボ払いの限度額越える、生活費引き落としや、口座にお金足りなくて口座とまる??あるあるを話してて、怖かった。 みんなそんなにナチュラルに借金してるの? 子持ちの人まで、生活費の金足らなくなって、口座とまるってあるの? みたいな話だ。 書いた人は「意味わからない」という。おれも意味わからん。なぜわからんか書いてみる。 赤字人間 前提として、おれは赤字の人間だ。社会から見て、赤字企業に勤めているから赤字人間だ。おれがそう決めた。 黒字にする能力もねえ。そんなものは社会にとって害悪だ。存在しないほうがよい。それについては前にも書いた。 おれ自体はマイナスの存在だ。いかんとも

    絶対に借金だけはしないように生きてきた。今なおそうしている。
  • 「休めるときに休もう」だと、休めない。

    そういえば、さくらインターネットには2日以上連続の有給休暇を事前申請すると、有給休暇手当が1日あたり5千円出る制度あるんです。 もともと、直前の有給休暇申請を減らして、計画的に休みとって欲しいなって事だったんですが、効果てきめんでした。 ペナルティよりベネフィットだなと思います。 — 田中邦裕@さくらインターネット社長🐈‍⬛🐕 (@kunihirotanaka) 2022年9月12日 このツイートに対するリアクションを見ると、どうやら多くの人は、「ベネフィット」という言葉に惹かれたらしい。 会社がはっきりと「連休取得推奨」を表明していれば、従業員は気兼ねなく連休を申請できるし、さらにカネももらえるのだから、確かに魅力的だ。 でも実は、当に大事なポイントは、別のところにあるんじゃないかと思う。 それは、「計画的に休みをとる」というところだ。 なぜなら、長期休暇取得のためには、「仕事に合

    「休めるときに休もう」だと、休めない。
  • 「とりあえずやってみて」とか「まずは自分で考えて」が、今の若者に響かない理由。

    わたしはアルバイト時代、「とりあえずやってみて」「まずは自分で考えて」と言われるのが大嫌いだった。 とりあえずやっても、わからないことがたくさん出てきて途方に暮れるし、自分で考えたところで、それでいいかだれかにお墨付きをもらわないと行動に移しづらい。 どうすればいいのか知ってるんだから、教えてくれればいいじゃん。 とりあえずやってもどうせ失敗してやり直しだし、自分で考えてやっても上の人にいろいろなおされて結局相手の希望通りにさせられるなら、最初から教えてよ。 そう思う。 でもこの思考回路は、「最近の若者はすぐ答えを知りたがる」と、上の世代の人たちからはすこぶる評判が悪い。 「自分でやろうとせず他人に甘え、楽をしようとしている」と受け取られるからだ。 でも、「とりあえずやってみて」が若者に響かないのには、相応の理由があるんだよなぁ。 「無駄なく最短ルートで成長したい」若者たち 「世代論」につ

    「とりあえずやってみて」とか「まずは自分で考えて」が、今の若者に響かない理由。
  • 異世界転生ラノベが人気な理由

    一時的なブームかと思われたライトノベルはいまだに大人気で、毎月、いや毎日数えきれないほどのシリーズが出版されている。 アニメをチェックすれば毎シーズン数はラノベ発で、どこの屋にもラノベコーナーが大きめにとられるほどの人気っぷり。 ラノベを象徴するのは、やはり「異世界転生」だ。 主人公が異世界(剣と魔法があるファンタジー世界)に生まれ変わる、もしくは召喚されて新たな人生を歩む……という作品群である(記事では異世界転生も異世界転移も、便宜的まとめて「異世界転生」と呼ぶ)。 『無職転生』や『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』『盾の勇者の成り上がり』『好きの下克上』など、有名作品は数知れず。 さてさて、なぜ異世界転生ラノベがこんなにも人気なのか。 よく言われるのは、「粗があってもファンタジーだと押し切れるしゲームやアニメの世界観をトレースすればいいから書きやすい

    異世界転生ラノベが人気な理由
  • 業績が悪い会社ほど、経営者の無能より「社員のやる気」を問題にする。

    人気だった「部下のやる気を引き出す」という研修 私がまだ、コンサルティング会社で働いていたころ、研修事業に携わっていたことがあった。 人気の研修テーマはロジカルシンキング、ライティング、新人研修など。 ある程度「作法」を教えると、それなりに成果が出しやすい領域のテーマが多かった。 が、同時に、成果が見えにくくても、圧倒的に人気があった研修がある。 それは、「管理職」に対する研修だ。 特に、 「部下のやる気を引き出す」とか 「メンバーをモチベートする」 「自走する人材を創る」 といった内容は人気があった。 つまり、やる気を出させるハウツーを知りたい、というニーズだ。 なぜ、これらのテーマが人気を集めていたのか。 ヒアリングをすると、すぐにわかった。 「人望のない管理職」が、あまりにも多いからだ。 能力が高くとも、「誰かを使う」のは苦手な人が管理職になると、酷い時にはパワハラ、モラハラとみなさ

    業績が悪い会社ほど、経営者の無能より「社員のやる気」を問題にする。
  • 「仕事やってるフリ」ばかりしてた人の話。

    採用をしていると、 「この方は、「仕事やってるフリ」ばかりしてたのでは」 と感じるときがある。 特に、仕事の成果について聞くとき、これは顕著だった。 * 例えば、前職がマーケティングの仕事だった、という方。 彼は、「コーポレートサイトを改善し、お客様に使いやすいサイトを実現しました。」とアピールしていた。 そこで、我々は 「具体的には、「使いやすい」とは何を意味しているのですか」と尋ねた。 彼は、戸惑ったような表情を見せたが 「見やすかったり、わかりやすかったり、という意味です。」 と言った。 なんとも、抽象的な話だ。 そこで、我々はもっと具体的な意見を求めるため、自分たちのコーポレートサイトを見せた。 「では、このサイトを見てアドバイスをいただきたいのですが、これは「見やすい」ですか?そうでないなら、具体的な改善事項を指摘してください。」と要求した。 しばらく後、彼はモゴモゴ何かを言って

    「仕事やってるフリ」ばかりしてた人の話。
  • しょっちゅう人手不足になるところでは働くな。

    もう最初から、この記事の結論を書いてしまおう。 「しょっちゅう人手不足になるところでは働くな」である。 わたしはちゃんと(?)企業勤めした経験はないから、あくまで学生時代のアルバイトを通じての所感だけど。 でも、バイトだろうが正社員だろうが、これはたぶん同じだと思う。 「しょっちゅう人手不足になるところでは働くな」 バイトの面接を取り付けたらため息をつかれた 学生時代アルバイトを探しているとき、地域の無料求人雑誌で、ちょうどよさそうな募集を見つけた。 駅前のスーパーの惣菜屋さんで、時給は低いが家から近く、1日3時間から入れるとのこと。希望条件にぴったりだ。 さてさて、さっそく電話。 「求人広告を拝見してご連絡いたしました。担当の方はいらっしゃいますか?」と聞いてみる。 すると電話口の女性は、「ふぅん……年は?」と無愛想に聞いてくる。 「大学1年です」と答えたら、大きなため息をつかれた。 た

    しょっちゅう人手不足になるところでは働くな。
  • 「不機嫌で人を支配しようとする人」の気持ちがわかった話

    とある経験を経て、「不機嫌で人を支配しようとする人」の気持ちとその発生機序がだいぶ分かった気がしたので、ちょっとそれについて書かせてください。 まず前提として、しんざき家には、「察してもらうな、察するな」「どんなことでも言葉にしよう」という家訓があります。 して欲しいこと。して欲しくないこと。嬉しいこと。嫌だと思ったこと。賛成、反対、不満、満足、喜怒哀楽。 どんなことであれ、とにかく言葉にしましょう、と。全部言語化して、遠慮なく相手に伝えましょう、と。 パパもママもエスパーではないのだから、君が考えることを何も言われずに察することは出来ません、と。 君にエスパーであることを期待もしませんから、パパもママも言いたいことは全部口にします、と。 そういうコンセプトです。 ことあるごとに「とにかく言葉に」と言ってます。これについてはかなり徹底していると思います。 「言わないで気付くのを待つ」という

    「不機嫌で人を支配しようとする人」の気持ちがわかった話
  • 日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。

    第5波後の日 今、これを書いている現在、日における新型コロナウイルス感染症は第5波が落ち着いたところにある。 第5波どころか、2021年で一番落ち着いているという具合である。 第5波は、とても高い波だった。そこから考えると、あまりにも落ち着いてる。 落ち着いていて悪いことはない。当たり前の話だが。 落ち着き始めたころには、「なぜ落ち着いたのか」、「よくわからない」という専門家の記事なども多く見かけられたが、そのような記事もネット上では少なくなっているような感じだ。 なんで波が収束したのか、おそらくはいろいろの複合要因があるのだろうが、結局のところよくわからない、というのはちょっとよくない。 波を収束する手段が明確であれば、次の波への対応策も打てるだろう。 現状では、やはりワクチン接種をすすめ、手洗いなど基的な対策をして、密を避けて、ということになるだろう。 第5波が去ったのは紛れもない

    日本人は、いったいいつまでマスクを着け続けるのだろうか。
  • 「親ガチャ」は問題だと思うけど、自分の子供にはスタートダッシュさせたいというのが本音。

    参考リンク:「親ガチャ」は存在していて、個人の努力で解決するものじゃない派 – 斗比主閲子の姑日記 (https://topisyu.hatenablog.com/entry/2021/09/16/073000) これを読んで、「親ガチャ」について考えていたのです。 「親の影響」というのも多少はあるとはいえ、最貧国でべていくためにゴミの山から金目のものを探すしかない子どもたちならさておき、日であれば、頑張ればなんとなかあるだろう、いろんなサポートシステムもあるし……と、20年前くらいの僕は思っていたんですよ。 お受験で進学校とかに子どもを通わせると、世の中にはいろんな人がいる、というのがわからなくなって、偏った考えに陥ってしまうリスクもあるのではないか、それだと、社会に出てから困ることになるのではないか。 でも、自分が親になってみて、子どもを育てる側になると、結局、それなりのお金がかか

    「親ガチャ」は問題だと思うけど、自分の子供にはスタートダッシュさせたいというのが本音。
  • なんでパチンコに人が群がるのかがわかって、いろいろと切なくなってしまった

    「期待値を考えればパチンコは絶対に損をする」 「それなのにパチンコなんてやってる連中は頭が悪いとしか思えない」 かつてこんな感じの言説をよく聞いた。 それを聞いて僕は「確かに」と思う一方、この手の言葉がパチンコをやっている人達に「こいつはなんもわかっちゃいねぇ」という風に全く刺さっていないようにも見えた。 「パチンコにハマる奴はただの馬鹿と切って捨ててしまうのは物事の質をみていないのではないか?」 そもそも人間は数円単位でケチをする生き物であり、少額でも損をしたら物凄く落ち込む生き物である。 そんな損が大嫌いな人間が、果たして絶対に損をするとわかっている行為にこんなにも夢中になるのだろうか… その長年の疑問に最近ようやく回答が得られた。 そして冒頭の期待値云々の話は完全に誤りであった事を理解したので、今日はその話をしよう。 スロットマシンで超簡単に”ゾーン”に入れる 「デザインされたギャ

    なんでパチンコに人が群がるのかがわかって、いろいろと切なくなってしまった
  • 次女が「クイック&ダーティ」を覚えた日

    どうもこんにちは、しんざきです。 字が汚過ぎて、連絡帳にメッセージを書いた時「これは当に親御さんが書いたの…?」と先生に疑われるという実績を、長男、長女、次女の3人分解除しています。誠に申し訳ありません。 ほんのちょっとしたことなんですが、育児で心に残ることがあったので書かせてください。 特に一般化する意図はないです。 しんざき家では、おおむね長男と長女が母親似、次女が父親似であると認識されておりまして、次女と私には性格やら得意分野やら色んな共通点があるのですが、大きめな相違点として「次女は非常に負けず嫌いで、かつちょっと完璧主義なところがある」というものがあります。 私は「いい加減」と「おおざっぱ」が悪魔合体して服着て歩いてるみたいな性質なので、この点だけははっきり違います。 私はいつも「勉強は間違える為にやるんだよ」「間違えれば間違える程パワーアップ出来るから、間違えた方がお得だよ」

    次女が「クイック&ダーティ」を覚えた日
  • Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。

    鬼滅の刃」が絶好調だ。 あえて説明する必要もないが、劇場版の興行収入がえらいことになっていたり、単行の売り上げがドえらいことになっていたり、最終巻を求めて長蛇の列ができたり、めちゃくちゃ転売されたり、わけわからんコラボグッズが出たり、とんでもない状況だ。 見ると、町ゆく子どもたちのマスクまでどこかで見たような柄のものになっている。 これはもう社会現象と言っても過言ではないのだろう。 この「鬼滅の刃」はすごい。 たぶんどえらい作品だ。 そんなもの詳しくなくても分かる。 ただ、「たぶん」と表現しているのは、実はまだ観たことがないからだ。 そう、僕はこの作品に全く触れていないのだ。 原作も見てなければアニメも見ていない。もちろん劇場版も見るつもりはない。 やはり、たとえ末端といえども文章を書いたりして表現活動をしている者として、こういった作品は必ず抑えておく必要がある。 社会現象は多くの人に

    Amazonで「鬼滅の刃」のコミックを買ってしまったのに、どうしても読み始める気になれない。
  • 「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。

    僕は若い頃から、ずっと疑問だったのです。 医療業界の給与体系って、おかしいのではないか、って。 僕が研修医、あるいは大学病院や市中病院の若手だったとき、アルバイト先の老健施設を持つ病院の院長に、「うちで働かない?」って声をかけられたことが何度かありました。 うちは給料もいいし、毎日の仕事は朝にサッと回診して書類仕事をするくらいで、だいたい午前中で終わるからラクだよ、って。 その場ではさすがに聞けなかったので、家で医療従事者用の就職サイトを検索してみると、たしかに、その病院から提示されていた給料は、朝から晩まで働き詰めで、休日も当直や緊急呼び出しで心身ともに疲弊していた僕がもらっていた給料よりも、ずっと高額だったのです。 いやしかし、あんなふうに、治すというより、高齢者をうまく軟着陸させるのが目的の病院で働くには、僕はちょっと若すぎるというか、医者としての向上心を失くしたくないしな、とかなん

    「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。
  • テレビは本当に終わってしまったのかもしれない。

    NHKの大河ドラマが、史上最低の視聴率を記録したというニュースを見た。 大河史上最低視聴率で“完走”の「いだてん」…最後の最後に漏れたNHK制作トップの音 リアルタイム視聴率という数字だけを見れば、「史上最低の大河」と言われてもしようがない結果。18日、東京・渋谷のNHKで行われた同局の編成・制作の総責任者・木田幸紀放送総局長の定例会見でも「いだてん」に関する質問が当然のように集中した。 これだけを見ると、どんなにひどい番組だったのか……と思ってしまうが、どうやらそうでもないらしい。 ネットで特にこき下ろされているイメージはない。 「おもしろい…実に、おもしろい!」 #いだてん はほんとにほんとに、おもしろいよ!!! 1年、こんなにおもしろいものを見せてくれてありがとう!!! — さとひ(渡辺裕子) (@satohi11) December 21, 2019 楽しく見ている人は見ているし

    テレビは本当に終わってしまったのかもしれない。
  • 小学2年生の次女が、サクサク作文の宿題をこなせるようになった「技術」についての話。

    次女に作文の書き方を教えてみました。 以前も書いたんですが、長男長女次女が通っている小学校は、そこそこ宿題の量が多い小学校でして、低学年から割と計画的な宿題実施が求められます。 まだ幼稚園とそれ程変わらないような時期にあんまりタスク詰めるのもどうかな、と思う一方 「計画を立ててそれを実施する」 「計画が上手くいかなかったときのリカバリ方法を考える」 という経験が早い内から出来るのは悪くないかなと思って、ちょこちょこフォローしつつ様子を見ていたんです。 で、最近ぼちぼち小学二年生の長女・次女にも「作文」の宿題が出るようになりまして。 何かのイベントの振り返りとか、遠足の思い出についてとか、原稿用紙の前でうんうん唸る機会が段々増えてきたんです。 皆さん、子どもの頃作文って得意でした?400字詰め原稿用紙って、子どもの頃はめちゃ広大に見えましたよね。 今になって振り返ってみると、「これ早口系

    小学2年生の次女が、サクサク作文の宿題をこなせるようになった「技術」についての話。
  • 一体、日本人のだれが貧困で、だれを優先的に助けるべきなのか。

    少し前から、貧困に関する記事を頻繁に目にするようになった。 日アメリカ貧困は、どこが同じでどこが違うのか <日アメリカと同様に先進国の中では相対的貧困率が高く、再分配がうまく行っていないという論説がアメリカで話題になっている>https://t.co/ivo2cFdHtX — ニューズウィーク日版 (@Newsweek_JAPAN) August 4, 2019 現代の若者が自己肯定感が下がった理由、色々な要因があるんだろうけど、1番は単純に「格差が拡大して相対的貧困により自尊心が傷つく貧乏人間が増えたから」だと確信してるんだよな。特に実家の太さ格差は、そのまんま子供の自己肯定感格差に結びついてしまうわけでな。https://t.co/gvsaTjKBOv pic.twitter.com/oM4MMcBoZV — rei (@rei10830349) July 19, 2019

    一体、日本人のだれが貧困で、だれを優先的に助けるべきなのか。
  • 「天気の子」の真の主題は、Amazon倉庫の労働者のような「システムの犠牲になる個人」だった。

    新海誠監督の「天気の子」をみた。 前作である「君の名は」が一般向けにも非常にわかりやすい作風だったのに対し、今回の天気の子は物凄く読み解きがいのある芯の入った作風で大変に面白かった。 一部では既に話題になってるが、ストーリーの仕立て方がパソコンのビジュアルノベルゲームを感じさせる作りであり、これを一般向けに映画館で放映したことには正直驚愕した。 どう見るかは人それぞれなのだろうけど、僕はこの物語はシステムを念頭において解釈していくのが最も面白いと思った。 以下、順々に僕の解釈を書いていくことにする。 効率の良いシステムを形成する事の代償 私達は暮らしやすさを作り出すためにシステムを構築する。 そこでは逸脱者は基的には受け入れられない。 システムはシステムの中にいるものには優しいが、そこから外れるものにはものすごく冷たくなる。 冒頭の主人公が受ける厳しい境遇は、システム都市東京がまるで彼を

    「天気の子」の真の主題は、Amazon倉庫の労働者のような「システムの犠牲になる個人」だった。
  • 「収入/睡眠時間」を犠牲にしてまで、「夢/やりがい」を追求できる人は少ない。

    『二度寝とは、遠くにありて想うもの』(津村記久子著/講談社文庫)という、芥川賞作家・津村記久子さんのエッセイ集で、こんな文章を読みました。 必死に「やりがい」を求めて、エントリーシート提出のための説明会も含めると四回もの試験を受けて何とか潜り込んだ会社は、九ヵ月でやめることになった。 大学を卒業して、会社に使われるようになって強く思うことは、仕事はとにかく生業だということである。 もう少しつっこんだことを言うなら、仕事を見つけるという行為は、べていくために毎日こなさなければいけないことと、そのことで受け取る金額と、自分の適性の間に、自分が耐えうる妥協点を見いだすことであると思う。 社会人をうん十年やっている、という人たちからしたら、当におかしなことかもしれないけれども、1999年当時の新卒の就職活動で、このことを強調された機会はほとんどなかった。 セミナーにやってくる人たちの話を鵜呑み

    「収入/睡眠時間」を犠牲にしてまで、「夢/やりがい」を追求できる人は少ない。