家電へのLinux採用を積極的に表明する松下電器産業。今年7月には、「永遠のライバル」と言われるソニーと手を組んでCE Linuxフォーラムを設立するなど、これまでには考えられなかった動向が話題を呼んでいる。オープンソースが松下電器産業にもたらしたもの、そして今後のビジネス戦略は。同社アライアンス担当である南方氏に話を聞いた。 松下電器産業 アライアンス担当 技監 南方郁夫 氏 1978年3月、大阪大学大学院修了。松下電器産業に入社。オフコン、ワープロなどの基本ソフトの開発に従事。1986年、カリフォルニア大学バークレイ校に研究員として留学。その後、シリコンバレーでオブジェクト指向ソフト開発環境の研究・開発を中心になって進めた。現在はデジタル家電機器のOS、ミドルウェアの開発、標準化を統括している。 家電産業のパラダイムシフトがLinuxを採用させた 末松: 松下電器産業がなぜ、家電にもL