いろいろな分析法を利用することは、時にマネージャや設計者、デザイナなどの関係者が頑迷な場合には理論武装として必要だったかもしれない。しかし現在においては、もう必要ないのではないか。 黒須教授 2011年12月27日 近年、エスノグラフィックなアプローチが注目されるようになり、同時にそこから得られたデータの分析法として様々なものに関心が寄せられている。ユーザビリティ関係者やUX関係者が、こうしたいろいろな手法に関心を持つのは必ずしも悪い傾向ではないと思うが、どうもそうした動きを見ていると、何か「もっと」適切な手法さえあれば、もっと効率的に、もっと的確に分析ができるのではないか、という、いささか他力本願的な姿勢が垣間見えることがあり、そのあたりが気になっている。 定性的な手法として古典的なものにはGTA (Grounded Theory Approach)や、そのバリエーションとしてのMGTA