岸信夫防衛相は22日の参院外交防衛委員会で、三菱電機が2020年度、航空自衛隊の作戦を策定するシステムに関する調査研究事業を77円で受注したと明らかにした。同社は1月にも人工衛星によるミサイル監視技術の調査研究を22円で受注した。 防衛装備庁によると、同社が受注したのは「作戦レベルの研究機能に関する調査研究」。米国など他国の作戦を作るシステ…
海洋生物・ウミウシの一種が、心臓など体の大部分を自ら切断(自切)した後、残った頭部から体全体を再生できることを奈良女子大の研究グループが発見した。失った体の大部分を再生できる例として水生生物のプラナリアやゴカイなどが知られるが、グループは「複雑な身体構造を持つ生物で確認されたのは初めてとみられる」としている。9日付の米科学誌カレント・バイオロジー(電子版)に掲載された。 ウミウシの一種「囊舌類(のうぜつるい)」のうち、食べた海藻から取り込んだ葉緑体で光合成できる「コノハミドリガイ」と「クロミドリガイ」、計15体で確認した。飼育していたウミウシが自切して頭部と体に分離したため、観察を続けたところ、全体の2割以下の重量に過ぎない頭部から1週間以内に体の再生が始まり、3週間後にほぼ完全な状態となった。切り離した体部分は頭部を再生することはできなかったが、それでも最長で…
ブラジルで新型コロナウイルス流行の第2波が深刻化している。最近は1日あたり2000人近い死者が出ており、医療体制は危機的状況にある。ブラジル起源の変異株が猛威を振るっているとみられ、世界保健機関(WHO)は各国に感染拡大が波及しかねないとの強い懸念を示している。 「ブラジルが真剣にならなければ、近隣諸国やそれ以外の地域に影響を及ぼすだろう」。WHOのテドロス事務局長は5日の記者会見でそう強調し、感染防止策の徹底を求めた。テドロス氏の念頭にあるのは、従来株より感染力が強いとみられるブラジル北部アマゾナス州由来の変異株だ。 変異株は1月、同州から日本へ渡航した新型コロナ感染者から羽田空港の検疫で見つかった。同州で2020年末に出現したと考えられ、21年1月には同州の感染者の9割から検出された。すでに全土で猛威を振るっている可能性が高く、欧米諸国など20カ国以上でも確認された。各国はブラジルから
東京オリンピック・パラリンピックに向けた5者協議であいさつする大会組織委員会の橋本聖子会長(中央)=東京都中央区で2021年3月3日午後6時43分(代表撮影) 今夏の東京オリンピック・パラリンピックについて、政府は海外からの観客の受け入れを見送る方向で調整に入った。国際オリンピック委員会(IOC)などと協議して月内に最終判断する。3日、複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する世論に配慮した。国内の観客の受け入れは規模を含め引き続き検討し、4月に結論を出す。 海外客の受け入れ見送りについて問われた菅義偉首相は3日、首相官邸で記者団に「IOC、東京都、大会組織委員会と連携しながら、政府としてはお手伝いをしたい」と述べた。
大企業の採用選考が開始され、面接に訪れた就活生ら=東京都新宿区で2019年6月1日午前9時4分、北山夏帆撮影 総合商社「丸紅」(本社・東京都中央区)が、3年以内に総合職の新卒採用のうち女性の割合を4~5割に増やすという目標を掲げた。総合商社の総合職は、海外出張や転勤が多く、取引先重視で長時間勤務も辞さない……。そんな働き方のイメージが根強い中、丸紅はどのように総合職女性を増やすのか、どんな狙いがあるのか。【塩田彩、五味香織/統合デジタル取材センター】 同質的な集団からの脱却を目指す 1月4日、丸紅東京本社で年頭あいさつを述べた柿木真澄社長は、新卒採用方針についてこう言及した。 「社会と向き合い、環境変化に柔軟に対応していくには、同質的な集団からの脱却が必要不可欠です」 「とりわけ不足している女性の比率向上に対して積極的に取り組みます。新卒採用では、女性総合職比率を現状の20~30%を、3年
政府は24日、殺傷事件が相次いだクロスボウ(洋弓銃)について、所持を都道府県公安委員会の許可制とすることを柱とした銃刀法改正案を閣議決定した。所持や譲渡などの違反は空気銃と同等の罰則を定めた。今国会で成立すれば、2022年中に施行される見通し。 クロスボウはボーガンとも呼ばれ、20年6月に兵庫県宝塚市で4人が死傷した事件などを受けて、規制の必要性が指摘されていた。弓の原理を使った発射装置を銃刀法で規制するのは初めて。 規制対象となるのは、引いた弦を固定して矢を発射する装置がある弓のうち、人の命に危険を及ぼす威力があるもの。市販されている中で最も威力が弱い「ピストルクロスボウ」も含まれる。所持を許可するのはスポーツとしての標的射撃や動物麻酔などに限り、不法所持していた場合の罰則は3年以下の懲役または50万円以下の罰金とした。
髪の染色などを禁じた大阪府立懐風館高校の校則。提訴後に改定され、「故意による」との文言が追加された=大阪市北区で2021年2月9日午後11時13分、服部陽撮影 「黒染め強要」はあったのか、なかったのか――。生まれつき茶色の髪を黒く染めるよう学校から強要されたとして、大阪府羽曳野市の府立懐風館高校に通っていた女性(21)が、約220万円の慰謝料などを府に求めた訴訟の判決が16日、大阪地裁で言い渡される。地毛の色や指導の妥当性を巡り、主張は対立。校則や生徒指導のあり方に一石を投じた訴えの行方は。 同校は校則で、髪の染色や脱色を禁じている。女性は2015年春に入学後、髪を黒く染めるよう再三指導され、2年生の2学期から不登校に。弁護士事務所に教員を派遣してもらうなどして授業を受け、18年3月に卒業した。
翼竜のものとみられた化石は、実は巨大なスッポンの骨だった――。茨城県ひたちなか市で発見され「ヒタチナカリュウ」と名付けられた化石が再調査の結果、スッポンだったと分かったのだが、きっかけは、ある研究者の手料理だった。 その研究者は、ミュージアムパーク茨城県自然博物館の加藤太一・副主任学芸員(32)。2017年、爬虫(はちゅう)類の化石の論文を仕上げた際、お祝いとして、自らスッポンをさばき、鍋にして妻と食べた。仕事柄、食べ終わった骨を眺めているうちに「ヒタチナカリュウ」の化石と似たくびれがあることに気づいた。 ヒタチナカリュウの化石が発見されたのは02年。ドイツの専門家にレプリカを送って調査した結果、「翼竜の肩甲骨」とされた。だが、スッポンを食べた後に改めて化石を詳しく観察すると、骨の欠損部が、スッポンの特徴であるスポンジ状の組織にも見えてきた。
自民党の会合であいさつする東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=東京都千代田区の自民党本部で2021年2月2日、吉田航太撮影 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した問題を巡り、森会長は4日、毎日新聞の取材に応じ、「女性を蔑視する意図は全くなかった」と釈明した。そのうえで森会長は自身の去就に触れ、「責任を果たさなければならないと思っているが、辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれない」と、辞任の可能性に言及した。 女性蔑視とも受け止められる発言が国内外で波紋を広げており、森会長は「軽率だった。おわびしたい」と述べ、今回の発言の真意について「一般論として、女性の数だけを増やすのは考えものだということが言いたかった。女性を蔑視する意図はまったくない」
人間の便を研究するベンチャー企業「AuB(オーブ)」の社長、鈴木啓太さん(39)。サッカー元日本代表で、浦和レッズの中心選手として活躍した。転機となった中東遠征、苦しんだ資金繰り……。「便はダイヤモンドより価値がある」と、“うんちビジネス”にまい進する第二の人生に迫った。【尾形有菜】 「人の心を動かせた時が感動します」 東京・京橋駅近くにあるシェアオフィス。社員が「啓太さん」と親しげに呼ぶ先に、白いトレーナーに黒のパンツと、ラフな格好をした鈴木さんがいた。最近は新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワーク中心。緊急事態宣言中の1月12日は、週に1度の出社日だった。 「在宅ワークで生活を見直したら、早く寝て、早く起きてしまうんですよね。起きてちょっと活動して。バナナのようなするっと出るうんちが自分は良い便だと思うんですけど、今日も調子は良かったです」 AuBは、アスリートの便をもとに腸内環境
トランプ米大統領を赤ん坊に見立てた巨大なバルーン「トランプ・ベイビー」が英国のロンドン博物館で所蔵されることになった。2019年6月ダブリンで撮影(2021年 ロイター/Padraic Halpin) [ロンドン 18日 ロイター] - トランプ米大統領を赤ん坊に見立てた巨大なバルーン「トランプ・ベイビー」が英国のロンドン博物館で所蔵されることになった。 トランプ・ベイビーは、2018年のトランプ大統領の訪英に抗議するデモに合わせて最初に登場。その後もフランスやアルゼンチン、アイルランド、デンマークなど、各国都市の上空を飛んだ。 このたび、ロンドン博物館に寄贈され、博物館の抗議活動に関する資料のコレクションに加わることになった。 同館の担当者は、トランプ・ベイビーを収蔵することで、抗議デモがあった日にロンドンで沸き上がった人々の感情や抗議の瞬間を残すことができると指摘。20世紀初頭の婦人参
第204通常国会が18日召集された。菅義偉首相は同日午後の衆参両院本会議で施政方針演説に臨んだ。新型コロナウイルス対策に重点を置き、「一日も早く収束させる。この闘いの最前線に立ち、難局を乗り越えていく決意だ」と表明した。新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案について「罰則や支援に関して規定し、飲食店の時間短縮の実効性を高める。早期に国会に提出する」と述べた。 新型コロナ対策では国民に「再び制約のある生活をお願いせざるを得ず、大変申し訳なく思う」と陳謝。緊急事態宣言を発令したことに言及し、「ステージ4(感染爆発)を早急に脱却する」と訴えた。ワクチンは「できる限り、2月下旬までには接種を開始できるよう準備する」とし、医療体制の確保も「強力に進めていく」と述べた。無利子・無担保融資の限度額を4000万円から6000万円に引き上げるなどの経済対策も説明した。
スイカを手にほほえむ少年、弁当を食べる幼稚園児たち――。原爆投下前の広島には私たちの時代と変わらない日常の風景があった。広島出身の東大生、庭田杏珠さん(19)は戦前から戦後の白黒写真をAI(人工知能)でカラー化し、戦争体験者との対話を重ねる「記憶の解凍」プロジェクトに取り組んでいる。原爆の爆心直下だった街で始まった取り組みは、今を生きる世代に何を伝えているのか。アートとテクノロジーを通じて発信する庭田さんに聞いた。【聞き手・椋田佳代】 小学5年生まで平和学習が苦手でした。戦争がもたらした悲惨な光景を受けとめきれず、戦争や平和について考えることに苦手意識を持っていました。変わったのは、平和記念公園(広島市中区)のフィールドワークで使った一枚のパンフレットがきっかけです。原爆投下前と現在の様子が見比べられるもので、約4000人が暮らす繁華街だった旧中島地区に映画館やカフェがあり、私たちと変わら
米大統領選結果の認定を巡りトランプ大統領の支持者らが6日午後(日本時間7日午前)に首都ワシントンの連邦議会議事堂に侵入した事件を受け、日本語圏のSNSでペンス副大統領を「裏切り者」と批判するツイートが多数流れている。発信者には作家の百田尚樹氏らネット上で強い影響力を持つ人々もおり、リツイートや「いいね」が数千件に上るものもある。なぜこんな現象が起きるのか、背景を探った。【和田浩明/統合デジタル取材センター】 百田尚樹氏もツイート 「議会になだれ込んだのがトランプ派か反トランプ派かはわからないが、バイデンが選出される流れが中断されて、トランプ陣営に立て直しの時間が与えられたことはたしかだ。さあ、ペンスが裏切り者と判明したトランプ陣営は、どう出るか! 私はペンスの解任も有り得ると見ている」 百田氏は日本時間7日早朝のツイートでそう発信している。このツイートは同日午後5時過ぎの時点で1400件超
新型コロナウイルス対策で夜通しの初詣受け入れを自粛した明治神宮(東京都渋谷区)では1日、午前6時の開門に合わせて大勢の参拝客が訪れた。ほとんどがマスク姿で「早く感染が収束して」と静かに手を合わせていた。
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