元気な60代の移住促進=「共同体」構想本格化−政府 千葉県柏市では60歳代のシニアの生きがいづくりに、保育や介護の仕事を紹介している。(同市提供) 人口減少と高齢化が急速に進む日本。今後、地方では高齢者人口すら頭打ちになり、介護関連を中心に雇用が縮小に向かう一方、高齢化が加速する大都市では特別養護老人ホームなどの不足が深刻さを増す。政府は、大都市の60代のシニアが健康なうちに地方に移住するのを促そうと、高齢者が地域活動を通じて生きがいを感じつつ、安心して暮らせるまちづくりを進める考えだ。 政府が参考にするのは、米国を中心に広がる「CCRC」。高齢者が余暇を楽しみながら暮らし、必要に応じて在宅で医療・介護のケアが受けられる共同体を指す。全米に約2000カ所あり、計75万人余が暮らしている。 日本版CCRCとして注目を集めているのが千葉県柏市だ。同市は東京大学と独立行政法人都市再生機構(U