国会答弁の作成が完了した平均時刻は午前0時48分――。 内閣人事局が各省庁にアンケートしたところ、官僚が今もなお、国会対応のために深夜残業を強いられている実態が明らかになった。過酷な勤務が忌避され官僚のなり手が減る中、「ブラック霞が関」の実態はなぜ変わらないのか。 前夜の通告…終電で帰れない! 内閣人事局は通常国会会期中の2~3月を対象に、国会対応業務について省庁など26機関にアンケートし、6月に結果を公表した。 それによると、議員が省庁側に委員会の質問内容を事前に伝える「質問通告」が出そろったのは委員会前日の午後6時18分(26機関の平均、以下同)。官僚はそこから6時間半かけて政府答弁を作り、作業が終わったのは委員会当日の午前0時48分。霞ケ関駅に乗り入れる3路線全ての終電後だった。 前年の通常国会では、答弁作成が終わった時刻は午前1時42分。作業を紙ベースではなく、電子化することで「効