『生徒会探偵キリカ』は、講談社ラノベ文庫から発刊されているラノベシリーズです。先日2巻が発行されました。 いわゆる学園ハーレムラブコメの体裁をとりつつ、個性的なヒロインたちと一見無個性な主人公が織りなすボケツッコミのスピード感、入念に張られた伏線と読者の心理誘導およびクライマックスのカタルシス感、杉井光氏ならではの詩的かつロマンチックなセリフや地の文……などなど、ひと味違った作品に仕上がっている『生徒会探偵キリカ』ですが、本作および杉井光氏の魅力は既に多くの場所で語られています。 自分でも簡単な感想は既に読書メーターにあげておりますし(1巻、2巻)、Twitterでも言及したことはございますので、今回は違った角度から本シリーズを取り上げてみたいと思います。 * * * * * * もう20年くらい前になりますかねえ。 小中学校時代の僕は、一言でいう