タグ

ブックマーク / blog.livedoor.jp/ralf_halfmoon (8)

  • Half Moon Diary:ライトノベルで学ぶ処世術と人心掌握術『生徒会探偵キリカ』

    『生徒会探偵キリカ』は、講談社ラノベ文庫から発刊されているラノベシリーズです。先日2巻が発行されました。 いわゆる学園ハーレムラブコメの体裁をとりつつ、個性的なヒロインたちと一見無個性な主人公が織りなすボケツッコミのスピード感、入念に張られた伏線と読者の心理誘導およびクライマックスのカタルシス感、杉井光氏ならではの詩的かつロマンチックなセリフや地の文……などなど、ひと味違った作品に仕上がっている『生徒会探偵キリカ』ですが、作および杉井光氏の魅力は既に多くの場所で語られています。 自分でも簡単な感想は既に読書メーターにあげておりますし(1巻、2巻)、Twitterでも言及したことはございますので、今回は違った角度からシリーズを取り上げてみたいと思います。 *    *    *    *    *    *  もう20年くらい前になりますかねえ。 小中学校時代の僕は、一言でいう

  • Half Moon Diary:ライター志望者に「ボランティアライター」はオススメか?

    ニュースライター募集のお知らせ(ラノベニュースオンライン) これがツイッターの一部で物議を醸しているようです。 ウェブサイトには広告載っけてる=金を稼いでるのにライターにはいっさい還元しないのか、ブラックにもほどがある……というご意見はまったくもってごもっともなのですけれど。 有償のお仕事でも、賃金とかけた時間が釣り合わない例はいくらでもあります。1万円の仕事に3日取られるのと、無償のボランティア活動(無償である以上仕事とは呼べないので敢えてこう呼称する)を1日行うのでは、どちらが辛いでしょうか? という考え方をすると、無償が究極のブラックとは言い切れないところもあります。 ライターに限らずクリエイティブ系のお仕事では、不慣れなうちは報酬に釣り合わない労力を要求されることは珍しくありません。 だんだん実力を付けていって、それが認められてより多くの仕事を任されるようになり、かつそう

  • Half Moon Diary:『とがとで』が遺した痕がいまだに消えない件

  • Half Moon Diary:『ロウきゅーぶ!』コミック版がいかに素晴らしいかを語ってみる

    とうとうTVアニメが始まった『ロウきゅーぶ!』。 OP主題歌はKOTOKO+八木沼コンビで素晴らしいし、キャラデザも今っぽくまとまっているし、何より小学生ヒロインというネタっぽさで、今期の中ではそこそこ注目されているのかなという気がします(気がするだけです。統計とかはとってません)。 ただ、アニメ版は妙に駆け足展開な気がします。 原作の主要イベントは確かに押さえているのですが、そこに至るまでの溜めにあたる部分が無いので、原作にある熱さがスポイルされているように自分は感じるのです。そこがちょっと、いやだいぶもったいないかなと……。 そこで今回は、『ロウきゅーぶ!』のコミカライズ版の話をしようと思います。 これ、当に出来がいいので。 G'sマガジンで連載始まったときからすげえ! と思っていつか紹介しようと思っていたのですが、気づいたら時間が経ってしまっていたので、もうそろそろ書か

  • Half Moon Diary:第17回電撃大賞受賞作に見る、読みたくなる推薦文

    たぶん今までで初めて電撃小説大賞受賞作全買いをしたので、それをネタに1書いてみたいと思います。 *    *    *    *    *    * 先日(2011年1月10日)発売された第17回電撃小説大賞受賞作5作品の帯(表4側)には、それぞれ推薦文が1つずつ寄せられています。 その内訳は、 『シロクロネクロ』:竹宮ゆゆこ 『アイドライジング!』:渡辺麻友(AKB48) 『はたらく魔王さま!』:支倉凍砂 『アンチリテラルの数秘術師』:鎌池和馬 『青春ラリアット!!』:成田良悟 という感じです(敬称略)。 実はわたくし、この中で『シロクロネクロ』だけは買う気がありませんでした。絵が好みではなかったのと、あらすじがバカラブコメ感に溢れていて「あー、そういうのは間に合ってるんで」と思ったからです。 ですが、屋でゆゆこ先生の推薦文を見て、考えが変わりました。 実物は

  • Half Moon Diary:ラノベが元ネタっぽいエロゲ

    今月号の『PUSH!!』(AA)でAXLさんの新作『愛しい対象の護り方』がスクープされているのですが、そのストーリーが気になりました。 物語の舞台は総合軍事学園(授業に戦闘訓練や射撃訓練があったりするらしい)。 学生は「軍事課」「研究課」「警備課」に分かれており、主人公は警備課に転入する。 「備品争奪戦」という制度があり、クラス同士で模擬戦を行って勝ったクラスは学園からいい備品をもらえる。 主人公が属する警備課は学園の落ちこぼれで、教室はゴザ敷きに長机、カーテンさえ無い。主人公は仲間たちを指揮し、備品争奪戦に挑んでいく。 後半の設定、どこかで見たような……。そう、『バカとテストと召還獣』の試召戦争です。 実は、これ以外のエロゲでもラノベが元ネタっぽい(注:私がそう思うだけで制作者が意図しているかは不明)、あるいはラノベを意識していると思う作品がいくつかあります。今回はそれをネタ

  • Half Moon Diary:エロゲ10大グッドニュース2010

    延期とかパクリとかのアレなネタは他でも出ると思うので、今回は明るい話題「だけ」をピックアップしてみました。 ・Twitter大流行 今年最大のトピックはやはりこれだと思いますね。もはやメーカー/ブランドが公式アカウントを持つのは当たり前になった観があります。カトゆーさんがまとめ記事を作った4月頃は、一部のトレンドに敏感なメーカーさんだけがやってるような印象があったんですけど。時の流れが速すぎてビビります。 ショップさんのアカウントではお買い得情報がリアルタイムで見られるようになり、流通さんのアカウントでは延期情報がいち早く流れる……とても便利になりました。 そしてメーカーだけでなく制作者の方々も個人でアカウントを持ち、ユーザーとの交流を行っているようです。交流の手段が増えること自体はいいことなのでしょうね。それがその人人にとっていい結果になるか悪い結果になるか、それは各個人次第と

  • Half Moon Diary:『このライトノベルがすごい!』の微妙なところ

    このライトノベルがすごい!2011 クチコミを見る 最初に断わっておきますが、僕が『このラノ』を買い始めたのはここ2年くらいです。 従って、以下に述べる批判はいわば『このラノ』ビギナーによるものだということをご容赦ください。「5年読んでから来やがれ」とか無しな。 1.内輪感が強い そう思う一例を以下に挙げます。 『このラノ』では、いわゆる書評サイトが約30ほどランキング決定に協力しています。そしてその持ち点は、ウェブからの一般投票よりかなり多いです。 その制度の存在自体は大いに結構だと思います。 ラノベをたくさん読んでいて、しかも書評という形で表現する力を持っている方々ですからね。 微妙だなと思ったのは、参加サイトを紹介する「このイベント&サイトがすごい!」というページです。 ここには参加サイト一覧とともに、多分自己紹介だと思われる文章が載っています。しかしそのほとんどが

  • 1