※本稿は某SNSに2021年3月2日に投稿したものを加筆修正のうえで掲載しています。 ふと思い立って先ほどネットで「ライトノベル」の「ライト」とは、いったい何が「ライト」なのかというのが気になって調べてみた所、だいたい「読み易さ」だとか「挿絵付きでのイメージし易さ」といった意味が書かれていた。 確かに、ライトノベルはある意味「やさしい文学」だと思う。 それは「読み易い」の「やさしい」でもあるし、「人に優しい世界観」という意味での「やさしい」でもある。 「読み易さ」や「挿絵付きでのイメージし易さ」というものは、要は「読者が頭を使わずに読める」からこそ読み易いわけで、だから読者に「優しい」と言える。 そして、このライトな文学は、例えば「主人公が挫折しない物語」であったり「主人公が努力をせずにチート能力を手に入れる物語」であったり「魅力的なキャラは誰も不幸にならない物語」といった感じで、どんな読