今回は韓国の作家ソン・ジサンさん(1986-)にお話をうかがった。韓国では2017年後半に、プロ小説家団体である韓国SF作家連帯(Science Fiction Writers Union of the Republic of Korea; SFWUK)と、韓国SF協会(Korea Science Fiction Association; 小説家以外も加入可能)が設立され、改めてSFを盛り上げていこうと試みている。この両団体に所属するソンさんは、辻堂ゆめや道尾秀介の著書の日韓翻訳家でもある。 子供のころから本が好きだったソンさんが自ら小説を書くようになったのは、大学時代に読んだ大藪春彦『野獣死すべし』と筒井康隆の短編集に衝撃を受けたためだそうだ。他に好きな長編SFはアルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』、ハインライン『異星の客』、ジョン・スコルジー『老人と宇宙(そら)』、ロジャー・ゼラズニ
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