今回は猿猴捉月(えんこうそくげつ)です。 自分を過信して、ダメになってしまうこと。 おさるさんが、月をとろうとしたのかな? 池の中に映る月をとろうとして、落ちて亡くなった、というお話です。 あらー、残念ですなー。 世の中は挑戦しろ、やらなきゃダメだ、って言いますが、もしダメでも誰も責任とってくれませんからねー、自己責任です。 人生の幸せってさ、日常にあったりするじゃん。 人生の挑戦は、楽しい人には楽しいけど、幸せは日常とか、生き方にあったりしますよね。 出典は「僧祇律」でした。
今回は不毛之地(ふもうのち)です。 作物が育たない土地、成果を望めない場所を意味します。 あらゆる意味で何にも育つ見込みが無い場所だね。 そのとおりです。 これって説明の余地無いほどそのまんまの言葉だよね、学術用語ではないとは言え、四字熟語としてどうなの? かえるさんも、どうしようかと思ったのですが、出典が「史記」だったんで、実際に結構使う言葉なんで、いいだろうと考えました。 へー「史記」って言われるとそんな気もするね。あの司馬遼太郎先生も「史記」の作者、司馬遷(しばせん)から名前取ったんでしょ。 そうですね大作家ですね。 良く調べてるし面白いよね。 オリジナルの人物が出てくるから、あんまり読んでないです。 歴史ファンの風上にもおけないな。三国演義は読むくせに。 あれは、中国古典文学というカテゴリーだからいいんです。かえるさんは、面白いとか面白くないとかあまり関係ない人なんで。 なんて、実
今回は天馬行空(てんばこうくう)です。 何者にもとらわれず、自由な着想、発想、行動をすること。 てんま、とも読むよね。 そうですね、読みます。 天馬ってなによ、いかにも自由に空飛びそうだけど、にわとりさんは、だまされませんよ。馬は飛べませんから。 想像上の馬なんです、西洋なら、ペガサスです、中国なら、天帝の乗る、翼の生えた空とぶ馬です。この言葉は中国の言葉ですから、後者ですね。優れた馬をそう呼ぶこともあります。 なんでみんな馬を飛ばせたがるんでしょうね、鳥に乗ればいいじゃん。鳥なら、ああ、もう少し大きければ乗れるな、って気がするけど、馬ですよ。 馬はめちゃめちゃ頭いいですから、馬なら、もし飛べても信頼できますから、鳥はちょっと、怖くないですか。あと、鳥は体重がめちゃくちゃ軽いから飛べるだけですから。 あー、馬は頭大きいもんな、たしかに、信頼度は理解出来るわ。 天馬、と言う言葉は「史記」に乗
今回は光焔万丈(こうえんばんじょう)です。 詩などの勢いが素晴しいこと、です。 詩が素晴しいのはわかるけど、光焔万丈、って、光るほのお、が万丈って、すごく大きく、長いってことでしょ。どんな詩を褒めたらそうなるの? 李白と、杜甫です。中国で最高の詩人と言っても過言では無いでしょう。 その二人か、もう時代も越えてるよね。にわとりさんもなんか、詩を書いておこうかな。 う、うん、いいんじゃないですか。 出典は韓愈(かんゆ)の「調張籍」でした。
今回は大巧若拙(だいこうじゃくせつ)です。 本当に完全、巧みなものは、そうは見えない、と言うことです。 は? 本当に、上手な人はそうは見えない、稚拙にみえるものだ、と言うことです。 そんなことないでしょ、上手なものは上手だし、下手なものは下手だってわかるよ。 これは、老子の言葉だから、そのまま取ると判りにくいですね。本当に重要で役に立っているものは意外と気にならない、ありがたみが感じられない、なんて裏の意味もあります。 例えば? インフラですね、水道や電気、インターネットは、素晴しい重要なものですが、日ごろなんとも思わないでしょ。 ああ、なるほど、重要なものほど、気にもならない、という考え方か。 だから、とにかく良く見てみなさい、って考えると、老子らしいでしょ。 出典は「老子」でした。
今回は七歩之才(しちほのさい)です。 文才が優れていることです。 おお、三国志の話題だね。有名な曹操の息子、魏(ぎ)の初代皇帝、曹丕(そうひ)と、その兄弟、曹植(そうしょく)のお話だね。 曹丕が、曹植に七歩歩く間に詩を作れ、作れなかったら死罪にするって言ったんだよね。 で、結局、七歩歩く間に素晴しい詩を作ったんだよね。それで、助かったんだよね。 そうですね、とは言え、曹植に対する迫害は続いたので彼は不遇なまま死んでしまいました。 とは言え、この時作ったと言われる彼の詩と言われる作品は、現在では本当かどうか定かではありません。 兄弟ゲンカのむなしさを説いた、豆をモチーフにした詩だね、兄弟なんだから仲良くすればいいのに。 当時の皇族はそうは行きません、皇帝の兄弟がいれば、本人にその気が無くても、周りが担ぎ出して必ず皇位を狙うことになります。 なんでそんなことするのさ。 皇帝を入れ替えれば、自分
今回は覆水不変(ふくすいふへん)です。 一度ダメになったものは元には戻らない、と言うことです。 覆水(ふくすい)盆に返らず、だね。 そうです。 こぼした水は、盆に返らないってさ、盆じゃなくてコップじゃないの?ビミョウな所に戻すなよ、って思うんだけど。 中国の盆はお盆じゃないんです、ボウルみたいな入れ物のことです。 あ、そうなんだ。 ある男が貧乏な時に別れた元嫁さんが、出世したとたん帰ってきたので、言った言葉だそうです。 元に戻れるわけ無いでしょ、って意味で言ったんだね。その元嫁もずうずうしいね。 この話の男は、呂尚(りょしょう)、周の時代の人物で、大公望(だいこうぼう)と言った方が有名ですね。しかし、事実かは判りません。彼のこういった伝説は多いですからね。 聖徳太子みたいなもんか。 まあ、ふーん、そんな話もあるんだ、位の感じでいいんじゃないでしょうか。 出典は「捨遺記」でした。
今回は和顔愛語(わがんあいご)です。 穏やかな笑顔と心のこもった優しい言葉遣い、です。元は仏教の言葉で、菩薩様が、人々を導く時の態度を意味します。 じゃあ、菩薩様の態度って思えるような、優しい気持ちで人に接することだね。 そうですね、そういうことです。 なかなかねぇ~。しようとは思うんだけど、気づいたら怒っている、何故ならば部下がおバカさんでねぇ。 悪いとか、悪くないじゃなくて、仏教では、優しくする修行と言うのがあります。だから自分の為なんですね。 怒ってもスッキリしないでしょ。 しないけど、気づいた時には怒り終わってるって感じかな。 笑っている方が体にもいいですよ。 笑いながら、ダメじゃん、とか言ってても気づいたら怒ってる。クセだねハッキリ言って、そして途中で何で怒ってたか忘れてるけど、怒り続ける。 でも、怒ってる人ってそんなもんですよね。 確かに。 出典はわかりません。
今回は読書亡羊(どくしょぼうよう)です。 他の事に気を取られて、肝心なことを仕損じてしまうこと、です。 本を読んでいて、羊に逃げられたって、お話かな。 そうです、ただ、もう一人羊を失った人がいまして、その人は、博打を楽しんでいる間に羊を失ってしまいました。 心なしか、読書の方がマシな気がする。 でも、罪の大きさは同じですよね。読書が原因でもキチンと仕事が出来なかったのは同じですから。 この言葉は「荘子(そうじ)」の言葉です、荘子といえば老子と同じ系列です、孔子とは反対の考え方とも言えます。 人はすぐに同じことでもそうやってどっちが上とか下とか決めたがる、結果は同じでも、すぐにそうやって評価をするのは、本当に自由な自然な生き方に逆らうことではないのか、と言うお話の一部分なんです。 なるほど、老子や荘子は、自由で自然、孔子は、格式と礼儀の人だもんね。どっちが正しいんだろう? それこそ、自分の人
今回は六菖十菊(ろくしょうじっきく)です。 りくしょうじゅうきくとも読む。時期が過ぎて役に立たないもの、のこと。 読み方はどっちでもいいんだ。 ろくしょうじっきくは呉音読みで、りくしょうじゅうきくは漢音読みで、どちらでも大丈夫です。 なんか植物の言葉っぽいけど、なんで時期が過ぎて役に立たないって意味なの? 5月5日の端午の節句に菖蒲(しょうぶ)を飾るんですが、そこから6日の菖蒲。 9月9日の重陽(ちょうよう)の節句に菊を飾るのですが、そこから10日の菊ってことです。 1日おくれか、惜しいな。節句っていくつあるの? 5つですね、1月7日 人日(じんじつ)七草を食べますね、3月3日 上巳(じょうし)桃の節句です、5月5日 端午の節句 7月7日 七夕(しちせき)たなばたですね。あとは、9月9日 重陽 菊の節句です。 へー、9月9日なじみ無かったわ。 出典はわかりません。
今回は歯亡舌存(しぼうぜっそん)です。 硬い歯は無くなっても、柔らかい舌は残る、ということで、柔軟な生き方は、豪気な生き方に勝ると言うような意味です。 わかる!わかるよ、かた焼きそばは、あんなに美味しいのに普通の焼きそばの方が売れるもん!! え!!…。ちょっと違います。 ちょっと、ってことはだいたい合ってるんでしょ? 訂正します、全然違います。 かえるさんは、テキトウに話を合わせられないから、歯のように硬いね。 あ、しまった。 そうですよね、せめて、かた焼きそば美味しいですよね、でも…、って感じでもっとやわらかくしないと、いきなり違う!とか言うんじゃないの、子供だなぁ。 一理ありますね、なるほど。 出典は「説苑」でした。
今回は四分五裂(しぶんごれつ)です。 バラバラになってしまうこと。 もうそれしか浮かばないよね。 秦の始皇帝が天下を取る少し前の話で、秦が大変強く、他の六国が力を合わせて立ち向かう状況でしたが、その六国が力を合わせるべきだと言ったのが、蘇秦(そしん)の合従策です。 そして、蘇秦の知り合いであった秦の臣下、張儀(ちょうぎ)による切り崩し、強い秦と手を組んだ方が安心だ、と各国を説得します。 有名な合従連衡(がっしょうれんこう)だね。 その時張儀が魏の王様を説得する時に、合従の盟約は四分五裂になる、と説得したのです。 でも、魏も滅んだから秦は天下統一したんだよね。 政治ですから。 出典は「戦国策」でした。
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