ホテルの客室清掃は、現在では専門の会社に外部委託するのが一般的。ただ、人的リソースの量やスキルによって当然コストは変わってくる。徹底した合理化経営で、ぎりぎりのところで利ざやを取っている格安ビジネスホテルが、高級シティホテル並みの清掃を外注することはできない。 ならば、清掃の手間を減らすしかない。特に最近のビジネスホテルの客室は、ひと目見るとがらんとした印象を受ける客室が多いが、これは清掃の手間を少なくするため、調度品の数を最小限に絞って無駄な装飾も省いているからに他ならない。 ブラインドではなくカーテン、それも最近ではロールカーテンを採用するホテルが多いのも、より清掃の手間が少ないものを求めていった結果。クローゼットには扉を付けないのが一般的になってきたが、これも可動部品である扉を減らし、壊れた場合のメンテナンスの手間を避けるためだ。 こうしたノウハウを積み重ね、「いかに清潔さを保つか」