これはちょっと“のみ込み”にくい話かもしれない。けれど、このところ「カミソリ刃の喉(razor blade throat)という言葉を耳にする機会が増えてはいないだろうか。この新語は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に由来する可能性のある症状のひとつを表すものとして使われている。カミソリの刃は、「喉に入れたいものランキング」ではピザやホットドッグなどのはるか下位に来るものに違いない。 だが、喉にカミソリが刺さるような、鋭い強烈な痛みを感じるという報告が、非公式ながらますます増加しているのだ。そしてこれは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新たな変異株「NB.1.8.1」の出現・流行と時を同じくして起こっている。NB.1.8.1は最近、中国で新型コロナの新たな感染拡大を招き、ここへきて米国でも急速に広まっているオミクロン株派生型だ。 これは、NB.1.8.1がこれまでと
