講義こそインタラクティブ技術5月のゴールデンウィーク明けから、多くの大学でオンラインでの講義が始まりました。カメラの前での孤独な講義の録画や、通信帯域節減のためのカメラオフ。このような学生の表情を窺い知ることのできないオンライン講義は、「学生を前にしたライブ」ともいえる対面講義に慣れた教員にとって大きな戸惑いをもたらします。 私が新米講師の頃、当初計画したシラバス通りに講義を進めようと事前に徹夜で作成したノートを必死に板書し、その努力が実り予定通りに講義日程を終えました。しかしながら、生まれて初めて担当したその講義の授業評価は、軽くひと月は落ち込み続けるほど惨憺たるものでした。当時の私は「皆さん、ここまでわかりましたか?」と講義中にたびたび声はかけただけで満足し、学生のことは全く見ていなかったのです。 そのあと何年か経ち、ようやく学生の表情から興味や集中度合を読み、板書をしながら背中で学生
![オンライン講義に疲弊しつつある先生方へ (Comment Screenのススメ)|稲見 昌彦 (INAMI Masahiko)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/220a259600b8c41759a244996e9e8ccfbc9d052c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F25648683%2Frectangle_large_type_2_4646a8071da5f63e3a193033cd71f6f3.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)