米マサチューセッツ工科大(MIT)メディアラボ元所長で、インターネット関連事業を展開するデジタルガレージ取締役の伊藤穰一氏が13日、産経新聞の取材に応じ、日本の人工知能(AI)開発の方向性について、米オープンAIの開発した対話型AI「チャットGPT」のように「今から巨大なAIを作る必要はない」と指摘。その上で、チャットGPTとは別の効率的な仕組みで学習する次世代AI「ニューロシンボリックAI」の開発と活用を呼びかけた。(大坪玲央) ニューロシンボリックAIは物事のルールを覚えることで答えを導き出すAIで、チャットGPTの基盤となっているAI「大規模言語モデル」が「1+1=2」という解答を出すために大量の数式を学習する必要があるのに比べて、足し算などの仕組みや構造、ルールを学習するため、非常に効率的だという。 伊藤氏は、オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)の4月の訪日を前に