ブックマーク / tomohiro358.hatenablog.com (57)

  • とにかくできる手段を考えた猪木さん - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    実績も凄いが悪評も多い猪木さん もう亡くなって2週間以上経ちましたが、いまだに多くの方がSNSでアントニオ猪木さんを語っています 語っているメインは昭和生まれになりますが、多大なる影響を与えた人ですね プロレス界を牽引し発展させたのも事実ですが引っ掻き回した時もありますし、アントンハイセル事業の失敗でとてつもない借金をつくったり、私生活では4度も結婚をしています にもかかわらずなぜここまで多くの人を魅了したかと言えば、猪木さんの生き方がアラビアの 何かをしたいものは 手段を見つけ 何もしたくないものは 言い訳を見つける ということわざにある通り、いかなる困難も『常にできる方法を考えて行動し続けている』ことが『やれない理由・できない言い訳ばかり考えてしまう』私達凡人には神のように見えたのだと思います 子供の頃は相撲は3人がかりでもかなわないほど強かったようですが、あとはさして凄い才能があるわ

    とにかくできる手段を考えた猪木さん - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 子育ての知恵を新入社員育成に活かす - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    新入社員は社会に出たてのヨチヨチ歩き 新入社員の時、もらった領収書に「社名欄に(株)がない」で経理から突っぱねられました 「新入社員研修でやっただろ!」と言われても社会に出たてのヨチヨチ歩きの頃はヒューマンエラーはつきものです 当時は若者も多く、大量に入社してくる新入社員に対しては「早く使えるようにすること」「競争の原理で業績を伸ばすこと」がメインだった気がします 現在のように「若者は貴重」という意識は全くありませんし、ハラスメントという言葉もありませんでした 『教育=強育』でしたが、社長が変わり「人づくり=教育が最も大切」と言われ始めると『教育=共育』=「同じ目の高さで考えよ」となっていきます 「人には変化を求めるくせに自分は変化する気のない管理職はいらない」とハッキリ宣言していました そう聞くと「人間味のある良い社長」と聞こえますが、厳しさのポイントが違うだけです 「昔は業績の悪い若者

    子育ての知恵を新入社員育成に活かす - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 労働期間が長くなる人生には逃げ道が必要 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    「退路を断つ」はかっこいいけれど よく企業では『背水の陣』という言葉が好んで使われます 特に決算期などの売上の追い込みに「この3ヵ月は背水の陣で挑む!」と私も営業部長などに何度か言われたことがあります 漢の名将・韓信(かんしん)が趙と戦いをした時、圧倒的に兵の数で不利な状況でわざと川を背にして陣をとり、味方の軍に「退却することはもうできない!」という必死の覚悟をさせ退路を断ち戦います 退路を断たれた兵は、いつもの数倍の早さで弓を射り圧倒的に多い敵に勝利します この作戦を「背水の陣」と呼び今でも多くの人が好んで語ります 「退路を断って、覚悟を決めて戦う」という何ともカッコイイ話を若い頃の私は非常に好み、特に支店長時代はよく使っていました 「退路を断つ」「死中にかつ」などは短期的には非常に有効ですが、人生という長丁場では自分の心を疲弊させるだけに見えてきます 長い労働期間に退路は必要 「逃げ

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  • 賃金アップより雇用 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    とにかく雇用の安定 世界的物価高&コロナでの打撃&円安という苦境に中でも多くの企業が『賃金アップ』を模索しています 利益が苦しい状況下でも給料をあげようと試行錯誤している企業は多いです 長年、労働組合の連合で労使関係を話し合ってきたベテラン社員が話をしてくれました 「バブルがはじけて世の中はリストラの嵐だった時期があり、その時には多くの企業の労働組合が『賃上げよりとにかく雇用の安定』という意見が大多数だった」とのことです サラリーマン全体では「成長して賃金アップよりとにかく会社にいられるようにしてほしい」という声が多く労使で雇用安定を最優先にしてきたという歴史があるそうです 30年以上『成長より雇用』を続けた結果 ①産業の世界的競争力の低下 ②成長力の低下 ③非正規社員の増加 ④就職氷河期世代という若者の犠牲 ⑤賃金の横ばい を招いたそうです 労働組合の仕事は従業員の望む職場づくりなので「

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  • 世の半分は働かなくてもよくなる? - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    1%の頭脳の意見 ハーバード大学と野村総研の研究結果によると20年後には『49%の仕事テクノロジーに代替えされる』といわれています 「半分仕事がなくなるのか!」と思うとビックリしますが、そこまでにはかなりの労働人口が減少するので思うより深刻ではないと思います 成田悠輔さんが「50%以上の人は働く必要ないんじゃないか?働かなくても良い経済の仕組みをつくればいいんじゃないか?」と発言していました 「韓国、シンガポール、ドイツは高齢化でも生産性あがっている」「何かを作り出すわけでなく、大きな業績を達成するわけではなく、働かせる必要があるのか・・・」 ベーシックインカムの拡大した社会の提案ですが「働かなくていい」はまだすんなり受け入れることが出来ない人は多いと思います 東京大学経済学部を首席で卒業⇒東京大学大学院⇒一橋大学特任准教授⇒スタンフォード大学客員助教⇒マサチューセッツ工科大学Ph.D.

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  • 未熟のすすめ - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    常に未完成 新卒採用の仕事をしていると様々な企業の理念・キャッチフレーズの研究をすることが多くなります 新卒で入社し、採用企画部に配属された時の東京採用部の課長が「企業選びは40年間の人生を託すのだ!結婚相手を選ぶようなものだ」とよく述べていました 当時はまだ終身雇用前提で就職先を選ぶ時代です 就職=結婚なら、財務体質・成長性・現在の業績・待遇・福利厚生・社風・・・多くのものをアピールしなければなりません 入社案内には様々な企業のキャッチフレーズ・スローガン・理念が掲載されています その中でも目を引いたのが東京ディズニーランドの『常に未完成』でした 大概の企業は「業界NO1」「創業100年」など企業としての完成度=安定性をアピールする場合が多いです その中で「うちは永遠に未完成でありたい」というコンセプトは非常に新鮮でした キャリア採用(中間採用)であれば「自分のスキルが活かせるか」「待

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  • 大企業社員の方が優秀という幻想 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    人材流動化社会で知っておくべきこと 徐々に終身雇用が終わっていき、人材の流動化が活発化すれば転職が多くなります 大企業は採用力があるので次から次に優秀な人材が入社してきますから人材不足になる危機感はありません 優秀な大学生が毎年多数入社してくるわけですから、むしろ人がだぶついてきて〈早期退職金制度〉〈役職定年〉など40代中盤から50代を減らしたがります 私の元同期は「これは戦力外通告だ!」「残っても姥捨て山のような部署に廻される」と言います それでも残留する人もいれば、やりがいを求め新天地へ進む人がいますので『人材の流動化』が活発になります 高度成長期にはベストだった終身雇用も今の時代では成長を阻害する元凶となり、代わってジョブ型雇用が新しい社会の仕組みになっていきます 6割はジョブ型雇用、4割は永年雇用となるとみられています 「苦労して難関大学を出て入社した大企業だが、必要とされないのな

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  • 幸福度が下がるミドル世代 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    意外に高齢者の幸福度は低くない 幸福度の低いのは心身の能力低下や衰退などから高齢者なのかな・・・と考えがちですが意外に高齢者の幸福度は高いようです 米誌ナショナル・ジオグラフィックとAARP=全米退職者協会が米国での調査では『年配者は多くの人が思うよりもはるかに幸せ』であるそうです 高齢者は運動や栄養ある事を優先する傾向が若い人よりもずっと強く、口で言ってるよりストレスはなく健康という調査結果が出ています 幸福度が低いのは、子育てや仕事・病気の親の世話といった心配事が多いミドル世代のようです ミドルはまだまだ先が長く、仕事に求められるものも重く、人間関係も上と下に挟まれてストレスが強いような気がします 仕事に加え、自分の家庭と両親の問題など3方向の重圧がかかっている人も多い年代です もっとも幸福度を下げているのが『労働以外の収入源が無い』ことのようです 調査結果によると、40歳未満の多く

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  • 長い老後に備える - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    50歳からはじまる老後年表 私の仕事は新卒の採用・教育・研修ですが、最近はめっきりシニアとのかかわり合いが多くなりました 経験したことのない世界だからもしれませんが、人は自分より世代が上の人には共感する力が弱くなります シニア世代の苦悩はわかっているつもりでわかっていなかったと思い知らされます 「若手をいかに育てていくか」ばかり考えてきた社会人人生でしたが、今年は役職定年世代からシニアまでの世代とのコミュニケーションが非常に多かった1年でした 『老後の年表』という書籍が非常に参考になります 【50歳】親の介護で「介護うつ」と「介護離職」が忍び寄る 【51歳】更年期障害での怒りが爆発 【56歳】熟年離婚予備軍に仲間入り・男性は役職定年で無気力に 【62歳】銀行の勧めで財産が「半凍結」状態に 【63歳】初孫誕生で心の資産拡大 【65歳】長生きしたけりゃ年金はまだもらうな!? 【66歳】がんの

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  • 内部留保は善か悪か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    給料をあげず内部留保ばかり増やす企業 「給料は全然伸びないのに企業の内部留保は過去最高!なぜ社員に還元しない!」 という声をよく聞きます 「会社が苦しいならいいが、儲かってるのに社員には回さず貯めこんでばかりいる」という給料が伸びないことへの不満が内部留保に向かう場合もあります 内部留保とは、企業が持つ資産のうち、借入金や株主の出資や社外に流出する分を差し引いた残りの資産を指したもので「社内留保」とも呼びます 社員や労働組合は「内部留保せずに人件費の賃上げを要求する」一方、経営陣は将来に備えて内部留保を行いたいと考えています 「法人企業統計」に基づき、資金10億円以上の約5000社の大企業(金融を除く全産業)のデータを1971年度から分析すると「内部留保は21世紀以降急激に増加してきた」ようです 内部留保を私たちの貯金と考えると、先行きが不透明だと消費を控え貯蓄に回す方が増えますよね 不

    内部留保は善か悪か - 人事からみた採用とキャリアアップの実情
  • 踏み出せばその一歩が道となる - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    アリと猪木の生きざまと死にざま 日のプロレス界を牽引し、国会議員としても活動した元プロレスラーのアントニオ猪木さんが10月1日朝、心不全のため79歳で亡くなりました 〈強い〉〈元気〉〈活動的〉なイメージの強い猪木さんですが、闘病後の衰弱していく姿もメディアやSNSを通して流し続けました 『生き様』を発信する有名人は多いですが『死に様』を発信する方はまずいないです YouTubeやTwitterで日に日に衰弱していく猪木さんを見て「これがかつての強いアントニオ猪木なのか?」という姿を目の当たりにします 世紀のスーパーファイトと言われる『猪木・アリ戦』のモハメドアリも地上最強の偉大なボクサーでありながら、パーキンソン病で動けなくなっていく姿を大衆の前に幾度となくさらけ出していました 強さの象徴であり、偉大な両名は活動期のカッコいい姿だけで止めず、病気と闘い衰弱していく姿をも満天下にさらします

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  • もし45歳定年になったら・・・ - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    終身雇用維持が不可能なのはわかるけど 「日が三流国に落ちる前に45歳定年制の導入を!」 サントリーホールディングスの新浪剛史社長(62)の発言により人事関連の社員のみならず、多くのサラリーマンが「もし45歳定年になったら・・・」を考え始めました 新浪社長の考えはごもっともで、実現すれば日は完全実力主義の強い国になりますが、人間というものはそんなに簡単に頭の構造を変えることはできません 都合の悪い思想はいい悪いに関係なくバッシングされます 実現すれば年収2000万組も増えますが、200万組も増え2極化します トータルでは「国民の所得は増えた!めでたしめでたし」となりますが、米国のような格差社会になります 45歳といえば子どもは中学生かそれ以下となり、これから最も教育費がかかる時期を迎える年齢で、その時期に収入が不安定になるとその後の子供の進学も危うくなる年齢です 45歳以上早期退職制度を

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  • 退職理由 本音と建前 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    気を遣う退職理由 新卒で入社し24年間いた会社は退職者が出ると〈労働組合〉と〈社員相談室〉からそれぞれ退職者の自宅にアンケートが届きます 問題ありの管理職を調査するためだと言われています 場合によっては〈事故調査委員会〉という組織も動いたりします よく人事課長が「部は陸軍型・支店は海軍型組織」と言っていました 陸軍は戦闘時どの部隊がどこにいて、どんな状況であるか見渡すことが出来る 海軍は艦艇ごとに行動するので内部はどんな状況かわかりにくい ということのようです 全国に散らばった各支店は監視しにくいので、監視の目を強化しているようです 私が支店長の時代も社員相談室から連絡があり「Aさんは父親の介護と言って退職したようだけど、実際は引き抜きですので特別調査室から顧客データが持ち出されないようにくぎを刺しておきます」と連絡があります とても嘘をついてるようには見えなかったけど、彼の地元だし、転

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  • ビジネスで活躍する内向的な人 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    ビジネス有能=外交的という思い込み 社会人大学で3泊3日の『リーダーに必要な人間力』という授業を受けた時のこと、講師が『社内コミュニケーションを活発にするロールプレイング』を行いました 必ず、講義→ロープレ→レポートを繰り返しで進めていきます その時私とロープレを組んだ運送業の社長さんがぼやきます 「長距離ドライバーは人と交わるのが嫌いでこの仕事選んでいるし、整備も同じくで、事務など1人しかいない」 「コミュニケーションが嫌いな人の集まりだけど、皆仕事はきちんとやるし、協調性も責任感もあり問題ないんだよね」 と言います ビジネスの世界では、外向性がある人は有能、内向的な人は機会が潜在的に限られていて損だという考え方があります 確かに外交的な人はリーダーにもなりやすく、人との和も広げる才に長けてくるので間違いではないと思います 内向的な人は〈職人〉〈研究者〉など人と交わらない仕事で成功すると

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  • 長生きへの準備 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    人生が長くなる問題 私が子供の頃は近所のお年寄りたちが「また寿命が延びた!まだまだ生きていられる」と喜んでいたのが記憶に残ってます 戦争が終わってから現在まで25年=四半世紀人生が長くなっています 特に今のミドルの女性は90歳を越えそうです 次の年金改定では女性は男性よりかなり遅れて支給されるようです(まだ確定はしていません) 自分の親世代のライフプランは参考にならないと思います 現在の65歳は 一昔前の50歳より若いくらいだと言われています 医療の進歩を寿命の推測地に加えれば『100歳まで生きる』はかなり現実的になってきます 年金は「老後への積み立て」ではありません「長生きしてしまったリスクに備えるもの」です 社内カウンセリングをしていても「父親は50歳で定年退職したし、自分も働いても60歳までだと思っていた!まさかこんなに人生が長くなるとは予想していなかった」とよく言われます まず収入

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  • 裕福な国から貧しい国へ - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    近代日の栄枯衰退 「日は失われた30年から失われた40年に向かっている」 「安い日」などいろいろ言われている日ですが、日は大きな壁を乗り越えて世界第2位の経済大国になったのです 大きな壁とは『資源が無い』ことです 太平洋戦争は「アジアを白人支配から解放し大東亜共栄圏を創る」という一面もありましたが「植民地を持ってる国はいいな!資源がたくさん手に入っていいな!」という資源欲しさに戦争した面もあると思います 敗戦をした日はモノ作りの国にシフトしていきます 「200円で仕入れた鉄鉱石を200万円の自動車に変えて商売する」いわゆる加工貿易の国です 「メイドインジャパンは安かろう悪かろうの代名詞」とバカにされながらも世界一の品質を実現し、資源もなく焼け野原になった日は世界の経済大国として成長していきます 平成元年には『世界上位20社のうち14社が日企業』という状態でしたが、現在は35

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  • 2つの自己肯定感 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情

    脳科学が教育にも生かされ始めた時代 即戦力を求めるキャリア採用(中途採用)と違い新卒採用は原材料仕入れで、これから調理加工していくものです いきなり現場に出して仕事をおぼえさせる企業もありますが、大概は新入社員入社研修をじっくりやって、初年度は何度かフォローアップの意味での研修を行います 昭和までは軍隊式の教育手法がかなり取り入れられています 平成に入ると心理学やコーチング、カウンセリングの知識が取り入れられて教育研修に取り込む企業が増えていきます 令和になると脳科学の知識を取り入れる教育研修担当者が多くなっているように見えます 経済が伸びていて若者の数が多い時は「ついてこれない奴はいらない」という軍隊式で良かったかもしれませんが『失われた30年から失われた40年に向かっている日経済』で、しかも若者は減り続ける中では『未来を担う世代は丁寧に育てる』時代になっていきます 人口の14%・17

    2つの自己肯定感 - 人事からみた採用とキャリアアップの実情