15人ずつのグループで登山。天候や道の状況を判断しながらルートを考えた=19日、栃木・福島県境の山、伊藤忠商事提供 新入社員たちが研修に臨む春。伊藤忠商事は今年度から、「印象に残らない」座学をやめ、登山や野外で共同生活を送る「タフネス研修」に切り替えた。 行程は16日から5泊6日。約110人が福島県でテント生活をし、標高約1700メートルの山を登った。起床は朝3時台。班ごとにルートを決めたり、限られた食材で食事を作ったりするなど、「ゆとり」とも呼ばれた世代には厳しい内容だ。 求めるのは「変化や疲労に負けずに判断、行動するタフさ」(同社)。繊維部門に配属予定の男性社員(24)は「高所恐怖症なので登山は何のためかと思っていた。でも同僚に励まされ、自分の限界を一つ超えた気がする。今後は僕ら世代の頑張りをみせたい」。