亡命チベット人向けのラジオ局「チベットの声」(本部オスロ)は19日までに、中国チベット自治区のチベット族男性=当時(27)=の焼身自殺をめぐり、地元当局が男性の家族に対し自殺の目的が当局への抗議ではないと認めれば100万元(約1300万円)を支払うと提示したと伝えた。 男性は6日、チベットの自由やチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の帰還などを叫んで自殺した。 その後、当局の幹部らは男性の家族に「自殺の原因は夫婦間の争い事だった」とする書面に署名すれば、補償金を支払うと申し入れた。家族は拒絶したという。 地元当局は一方で、男性の自殺以降、チベット族僧侶ら男性の周辺人物を拘束、引き締めを強化している。(共同)