東京都新宿区のJR新大久保駅周辺で16日に行われた在日コリアンの排除を掲げるデモで、警視庁新宿署は同日、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」会長、高田(通称・桜井)誠容疑者(41)と対立グループの自称会社経営、清(せい)義明容疑者(46)ら男女8人を暴行容疑で現行犯逮捕した。在特会などによる一連のデモは「ヘイトスピーチ(憎悪発言)」と呼ばれ社会問題化している。 同署によると、高田容疑者の逮捕容疑は16日午後2時ごろ、同区新宿3丁目の路上で、清容疑者の胸ぐらをつかみ、つばを吐き付けた▽清容疑者の逮捕容疑は同じころ、高田容疑者の眼鏡を払いのけた−−としている。高田容疑者は「つばをかけるつもりはなかった」、清容疑者は「つばをかけられなければやらなかった」と供述しているという。他の6人もビニール傘で頭を殴ったり、顔面を殴ったりしたといい、うち1人は容疑を認めているが、5人は否認か黙秘している