2018年1月にCPU脆弱性の問題が明らかになって以降、多くのパソコン(PC)利用者やITシステム管理者が混乱に巻き込まれた。日経 xTECHが独自に実施したCPU脆弱性問題の影響調査では、拙速なソフトウエア更新が新たなトラブルを招くなど、現場で苦しむIT関係者の声が集まった。 あるシステム管理者は「クラウドサービス事業者が(修正を施して)サーバーを再起動した翌日、基幹システムが正常に起動しなくなった。対応するまでの間、受注業務がストップしてしまった」と回答した。顕著な性能低下を訴える声もあった。「クラウドサービスを利用して業務システムを構築しているが、ソフトウエアの更新後にサーバーのレスポンスが10ミリ~20ミリ秒程度低下した。アプリケーションによっては体感できるレベルのレスポンス低下が発生している」(システム管理者)という。 「対策がOSだけでなくBIOSやミドルウエアなど多岐にわたる
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