アルコル (Alcor) は、おおぐま座の恒星で4等星。北斗七星を形作るミザールの脇にある。 概要[編集] アルコルとミザールとの離角は12分 (満月の半径程度) である。ある程度の視力があればミザールとアルコルを分離して見ることができる。14世紀のアラビアの辞典編集者フィルザバディ(英語版)によれば、かつてアラビアでは al-Ṣaidak (テスト) と呼ばれ、2つの星が分離して見えるかどうかで視力を試していたとする[6][7]。 北斗七星とアルコル 特徴[編集] 太陽から、ミザールは約86光年、アルコルは約82光年の距離にあり、また両星の距離は約4光年離れている。どちらも、おおぐま座運動星団に属するが、この2つの星が見かけの二重星なのか、重力的に束縛された真の連星なのかについての結論は出されていない。2009年に、それぞれ独立した2つの研究グループが「アルコルは赤色矮星との連星系であり