音楽とは何か? 音楽を「音楽」だと認識できるのは、なぜか? 音楽を「美しい」と感じたり、心を動かされるのは、なぜか? 音楽好きなら、誰でも一度は思ったことを、徹底的に調べ上げる。そして、究極の問いかけ、「音楽は普遍的なものか」に対して真正面から答えている―――答えは"No"なのだが、そこまでのプロセスがすごい。 類書として「響きの科楽」を読んでいるが、こちらのほうが入りやすい。リズムや平均律、協和音、周波数といった音楽に関するトピックを取り上げ、音楽と快楽のあいだにあるものを浮かび上がらせる。 いっぽう「音楽の科学」はかなり踏み込んでいる。音楽の定義から、楽曲と使う音の恣意性、「良い」メロディの考察、音楽のゲシュタルト原理、協和・不協和音、リズムと旋律、音色と楽器―――ほぼ全方位的に展開される。さらに、音楽を聴くときの脳の活性状態についての研究成果と、音楽に「ジャンル」がある理由、「音楽=
Tシャツやトートバッグに自分の好きなデザインをお手製のシルクスクリーン印刷でプリントするためのガイド的なZINEを作ってみました。 A6版 24ページ 500円 ●お取り扱い店 Lilmag(HP) FOLK old book store(HP) 2014年の夏に行ったオランダ・ドイツの旅で撮影したモノクロ写真をあつめた冊子。無線綴じ製本、部数100冊のみ。 B6版 64ページ 900円 ●お問い合わせは作者・タテイシナオフミ本人へ。 メールアドレス: prog_howe(at)hotmail.com ●お取り扱い店 FOLK old book store(HP) 「サッカーを生活に、生活をサッカー的に」のコンセプトで、ちょっとズレた角度でフットボールカルチャーを探求すべく作った新しいZine。創刊号のテーマは「サッカーファンならではの方法で楽しんでみる、市民マラソン大会の応援~Jリーグサ
洋書ファンクラブ は、4月に youshofanclub.com に移動しました。 トップページのお知らせリンクから訪問してください。 Daniel J. Levitin 2006初版 322 ページ 出版社:Penguinグループ ノンフィクション/音楽/神経心理学/神経科学 まず著者のDaniel J. Levitinの経歴が興味深い。 最初のキャリアは音楽業界のインサイダーである。セッション・ミュージシャン、サウンド・エンジニア、レコード・プロデューサーとして、スティービー・ワンダーやブルー・オイスター・カルトといったミュージシャンたちと仕事をしたことがある。 驚くのはその後のキャリアだ。 音楽の世界を去った後に神経科学者になり、現在ではMcGill大学のMusical Perception, Cognition, and Expertiseのラボの責任者を務めている。 この本は、音
「けいおん!」というテレビアニメがある(先月、関東地方では放送終了)。ある女子高の軽音部が舞台のいわゆる萌えアニメで、主要キャラのひとりが使っていたAKGの高級ヘッドフォンK701がバカ売れした。 「8万円のヘッドフォンでアニソン聴くの?」「劣化圧縮ファイルの音を満喫してください」「パソコンにつないでも意味ねーだろw」 などなど、ネット上では、購入者と想定されるアニヲタたちに容赦ない悪罵が浴びせられた。 本書によれば、AKGに限らず3万円以上するような高級ヘッドフォンならば、パソコンのヘッドフォン出力や携帯プレイヤーにつないだとしても、やはり安物と比べれば別次元の再生音らしい。 ただし、高級ヘッドフォンの再生能力に比してパソコンやケータイの内蔵アンプは非力だから、〈せめて専用オーディオアンプヘッドフォン端子を通すぐらいのことはしてあげたい〉。 こんな具合に、本書は書名が示すとおりのオーディ
「『ビートルズ名曲冒頭の音の謎』を数学者が解明」という記事が昨年11月「WIRED VISION」に出た。 ダルハウジー大学(カナダ)の数学者ジェイソン・ブラウン博士が、ビートルズ「A Hard Day's Night」のイントロで鳴る、長年謎とされてきたあの印象的な不協和音を、フーリエ変換と画期的な波形編集ソフト「ダイレクト・ノート・アクセス」を駆使して解析したという内容である。 ところが博士の解析に、翻訳者でライターの高森郁哉氏が同日(!)同じ「WIRED VISION」に「ナイストライだが、たぶん不正解」という反論を出したのだった。 たかがコードひとつが世界的な話題になるなんてビートルズなればこそだが、ふたつの記事が出たのと前後して、新書のほうでも、ビートルズの謎をひもとく本が2冊出版された。 川瀬泰雄『真実のビートルズ・サウンド』(学研新書)と中山康樹『ビートルズの謎』(講談社現代
すぐに使える珠玉のアイディア 甘い作曲講座(CD付) 作者: ヲノサトル出版社/メーカー: リットーミュージック発売日: 2005/12/22メディア: 単行本購入: 14人 クリック: 236回この商品を含むブログ (4件) を見るミュージシャンとしても大好きなヲノサトルの著書。音楽の理屈をいかにも理屈っぽく説明するんじゃなくて,手軽に実感することのできる「美味しいエッセンス」だけをつまみ喰いしていく感じ。ちょっと不真面目だけど,それでいて実践的な入門書。付録の CD に入っている例題を iPod に詰め込んで,繰り返し聴きながら読み進めていこう。この CD のおかげで,手元に楽器がなくても大丈夫。通勤中でもばっちり読めるよ! ターゲットとしては,「楽器は弾けるけど作曲はやったことがない」という人や,「独学で作曲っぽいことはやってるけど,勘だけじゃなくテクニックが知りたい」という人が当て
本日の読みたい本・おすすめ版(2008年4月あたり)。 歴史ミステリー コロンブスはなぜアメリカ大陸に渡ったのか キーワードはユダヤ人問題 作者: 福井次郎出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2008/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る★『コロンブスはなぜアメリカ大陸に渡ったのか キーワードは「ユダヤ人」問題 歴史ミステリー』(福井次郎/著/彩流社/1,890円)【→amazon】 コロンブスとは誰であり、なぜ何度も航海に出なければならなかったのか?その真の目的は?その謎を追っていくと、15世紀ヨーロッパ世界の「ユダヤ人問題」と遭遇する…。 冷酷組織の真実 ザ・インサイド・ストーリー・オブ ディープ・パープル&レインボー (BURRN BOOKS) 作者: コリン・ハート,ディック・アリックス出版社/メーカー: シンコーミュージック発売日:
本日の読みたい本・おすすめ版(2007年3月あたり)。 ドレミを選んだ日本人 作者: 千葉優子出版社/メーカー: 音楽之友社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (6件) を見る★『ドレミを選んだ日本人』(千葉優子/著/音楽之友社/2,625円)【→bk1】【→amazon】 私たちの耳はいつから日本の伝統音楽を異質なものと感じ、西洋音楽を快いものとして聴くようになったのだろう。明治以降、西洋音楽との出会いと葛藤のなかで、私たちの音楽的感性が変容してゆくさまを実証的に跡づけた、もうひとつの「近代日本音楽史」。確率の科学史―「パスカルの賭け」から気象予報まで 作者: マイケル・カプラン,エレン・カプラン,対馬妙出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/03/22メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
わたしの菜食生活 作者: 秋田昌美 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2005/12/06 メディア: 単行本(ソフトカバー) ディープ音楽批評家telさんの日記(2005年12月08日)で紹介されていました。著者はなんとメルツバウの秋田昌美さんですって!これは読みたいデス。 しかし秋田昌美のことを何も知らず、本読んで純粋に影響を受ける、善良なサークルがあったら面白いのに。たとえば普通の主婦がメンバーな菜食主義のサークルとか。 「この人、とってもいいことを言ってるわ。わたしたちのサークルで、講演とライブをしてもらいましょうよ。ミュージシャンらしいし」 何も知らずにメルツバウを招く。そしてラップトップでライブをはじめる秋田昌美。 あたりに轟くハーシュノイズ。善良なサークルの人たちの阿鼻叫喚と、右往左往する地獄絵図。そんな暗黒なことを、つい考えてしまいました。 この本をノイズミュージシャ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く