JR羽越線の脱線事故から25日で15年になります。事故は局所的な突風が原因とされ、その予測は容易ではないとされています。JR東日本では、事故を教訓に風の動きを捉える専用のレーダーと、AI=人工知能を活用して突風を予測し、列車の運行を止める世界で初めてのシステムを開発し安全対策を強化しています。 平成17年12月、山形県庄内町のJR羽越線で特急列車が脱線し、5人が死亡、33人が重軽傷を負い、局所的な突風が原因と考えられると結論づけられました。 事故を教訓にJR東日本では新たなシステムを開発しました。 その仕組みは竜巻などの局所的な突風を起こすおそれのある「風の渦」をドップラーレーダーで捉え、線路上に到達する可能性が出た場合、直ちに列車を止めるというものです。 3年前から導入し、精度を上げるため、AI=人工知能を活用して誤った「風の渦」のレーダー画像などおよそ3万6000枚を学習させました。