宇宙はどのように始まったのか…… これまで多くの物理学者たちが挑んできた難問だ。火の玉から始まったとするビッグバン理論が有名だが、未だよくわかっていない点も多い。 そこで提唱されたのが「インフレーション理論」である。本連載では、インフレーション理論の世界的権威が、そのエッセンスをわかりやすく解説。宇宙創生の秘密に迫る、物理学の叡智をご紹介する。 ユニバースからマルチバースへ 近年、さまざまな研究の成果から、マルチバース(multiverse)という言葉が流行してきています。宇宙は一つ(uni)ではなく、多数(multi)であるというのです。実は私のインフレーション理論でも多数の宇宙が生まれることは予言されていて、本書でも「子宇宙」「孫宇宙」という言葉がときどき出てきました。そのほかにもさまざまな理論によって、宇宙は多様に存在しているらしいと考えられるようになり、マルチバースという言葉が定着
ニューズ・コーポレーションの子会社であるダウ・ジョーンズ社が発行する日刊経済新聞。1889年以来、世界各地の意思決定者に対し経済情報を提供し続け、アメリカの最も信頼される新聞として知られている。 WSJ PickUp ウォール・ストリート・ジャーナルの記事の中から、ダイヤモンド編集部が注目する記事をピックアップ。平日毎日更新します。 バックナンバー一覧 小さな一歩なくして大きな飛躍はない。 先月、インドの無人探査機「チャンドラヤーン3号」が月面に着陸し、同国は米国、ロシア、中国に続いて月面着陸を成功させた数少ない国の一つとなった。インドは世界で初めて月の南極付近への着陸も成功させた。ロシアの無人探査機が同地点への着陸準備中に墜落してからわずか数日後のことだった。未踏の辺境地を目指すレースでの勝利は、14億人の人口を抱えるインドにとってとてつもない偉業だ。 しかし、インドの月面着陸に関して最
インドが打ち上げた無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」が日本時間23日夜、月への着陸を試みます。月の南極付近の着陸に成功すれば世界初となり、経済成長著しいインドが宇宙開発の分野でも大きな存在感を示せるのか、注目が集まっています。 先月14日に打ち上げられたインドの無人の月面探査機「チャンドラヤーン3号」は月に向けて順調に飛行を続け、日本時間23日夜から着陸に向けて降下を始めます。 インド宇宙研究機関=ISROによりますと、探査機は日本時間の午後9時半すぎに月面への着陸を試みる予定です。 月面への探査機の着陸には、これまで旧ソビエト、アメリカ、それに中国が成功していて、インドが成功すれば4か国目となります。 また、「チャンドラヤーン3号」は水が氷の状態で存在する可能性が指摘されている月の南極付近の着陸を目指していて、成功すれば世界初となります。 インドは前回、4年前に探査機「チャンドラヤ
チャンドラヤーン3号=13日、インド・シュリーハリコータ/Indian Space Research Organization/EPA-EFE/Shutterstock (CNN) インドは14日、月面着陸を目指す探査機「チャンドラヤーン3号」を打ち上げる。着陸に成功すれば世界で4カ国目となる。 チャンドラヤーンはサンスクリット語で「月車両」の意味。インド南部アンドラプラデシュ州スリハリコタにあるサティシュダワン宇宙センターから、現地時間の14日午後2時半に打ち上げられる。 インドが月面着陸を目指すのは、失敗に終わった2019年の「チャンドラヤーン2号」に続いて2回目。同国初の月探査機「チャンドラヤーン1号」は08年、月の軌道を周回した後、意図的に月面に墜落させた。 インド宇宙研究機関が開発したチャンドラヤーン3号は、着陸船、推進モジュール、探査車で構成される。目的は、月面に安全に着陸させ
初の宇宙飛行から60年 もうすぐ、ロシアは非常に重要な記念日を迎えます。ソ連の宇宙飛行士ユーリー・ガガーリンが、1961年4月12日に人類初の有人宇宙飛行に成功してから、60年という節目を迎えるのです。ガガーリンの偉業を称え、4月12日はロシアでは「宇宙飛行士の日」という記念日に指定されています(国際的にも、4月12日は「世界宇宙飛行の日」となっています)。これからロシアではそれに関連したイベントやマスコミの特集などが続くのではないでしょうか。 この連載でも、ガガーリン宇宙飛行60周年という機会を捉え、2回にわたって、宇宙に関連した話題をお届けしたいと思います。まず今回は、ロシアによる宇宙開発の現在地について、概観してみることにします。そして次回は、ロシアにある宇宙博物館についての案内をお届けする予定です。 ガガーリンの胸像(撮影:服部倫卓) ガガーリンは今もロシア国民の誇り ソ連はフルシ
<地球から100万マイル(約160万キロ)の軌道を周回する人工衛星DSCOVRから地球の手前を通り過ぎる月の姿が撮影された> 月は常に同じ面を地球に向けており、その裏側を地球から見ることはできない。これは主星である地球からの潮汐力の影響で自転周期と公転周期が等しくなる「潮汐固定」によるものだ。 太陽風の観測を主なミッションとして地球から100万マイル(約160万キロ)の軌道を周回するアメリカ海洋大気庁(NOAA)の人工衛星「DSCOVR」(ディスカバー:深淵宇宙気候観測衛星)には、アメリカ航空宇宙局(NASA)の地球多色撮像カメラ(EPIC)が搭載されている。この400万画素のCCDカメラと望遠鏡は常時、地球をとらえ、毎日13~22枚の画像を撮影している。 これまでにEPICは、その裏側を見せながら地球の手前を通り過ぎる月の姿も撮影した。NASAでは、2015年7月16日15時50分から2
2017年、国際宇宙ステーションに届けられたフランス産マカロンで遊ぶ欧州宇宙機関のトマ・ペスケ宇宙飛行士。 ESA/NASA トマ・ペスケ宇宙飛行士は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の「スペースX Crew-2」ミッションの一員として、国際宇宙ステーション(ISS)での半年間の滞在を終えたばかりだ。 ペスケは地球を周回しながら、オーロラ、色とりどりの農地、赤い塩湖、でこぼこの雲など、目を見張るような写真を撮影した。 また、荒れ狂うハリケーン、山火事の煙、氷河が融けて川に流れ込む様子など、気候変動を示す状況も撮影した。 欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士、トマ・ペスケは、ISSでの半年間の活動を終えて地球に戻ってきたばかりだ
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
NASA=アメリカ航空宇宙局は21日、火星探査車「パーシビアランス」に搭載した実験機器を使い、火星の大気から酸素を作り出すことに初めて成功したと発表しました。宇宙飛行士が10分間呼吸できる量だということで、将来の有人での火星探査に必要な酸素を作り出す技術に応用できると期待されています。 NASAは21日、ことし2月に火星に着陸した探査車「パーシビアランス」に搭載した、実験機器を使って、火星の大気に含まれる二酸化炭素から酸素を作り出すことに成功したと発表しました。 3時間余りの実験で、作り出した酸素の量はおよそ5.4グラムで、これは宇宙飛行士1人が10分間、呼吸する量にあたるということです。 火星の大気は96%が二酸化炭素ですが、今回実験に使われた機器は、二酸化炭素に800度の高熱を加えて一酸化炭素と酸素に分解します。 NASAは将来、有人の火星探査で、地球に帰還するための宇宙船にはおよそ7
広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由 作者: スティーヴン・ウェッブ出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るなぜこの宇宙には我々しかいないのか。いったいみんなはどこにいるのか? 本書『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』はそんな問いかけに対して75もの解答と、それに対するあーでもないこーでもないという議論を載せたものである。我々は我々以外のみんなに出会ったことがないので、地球外知的生命体に対して、究極的にはいるかもしれないしいないかもしれないというあやふやな形でしか語ることができない。だが想像を広げることはできる。根拠となる数字をあげ、具体的にどれ程の可能性で”宇宙人”がいるのかを推定することもできる。 フェルミのパラドックスを論じることは、科学とSFが交わる刺激的なところに位置するものな
今月9日、NASAが公開した美しい月の動画が話題になっており、地球の喧騒とは無縁の穏やかな眺めに癒される人が続出している。 「月のバーチャルツアー」と呼ばれるこの動画は、NASAの月周回衛星がとらえた9年間の記録を編集して4K映像にしたものだ。 そこでは月の姿をひたすら楽しめるよう、色々な視点からの眺めや北極や南極、特に興味深い地点、また地形に関する情報なども紹介されている。 Tour of the Moon in 4K 周回衛星のデータで月のリアルな風景を動画に この動画は月周回無人衛星が長年にわたってとらえた記録を基にNASAが編集したものだ。 月周回無人衛星ルナー・リコネサンス・オービター(LRO) この画像を大きなサイズで見る 月の様子をさまざまな手段で視覚化 ここでは月の姿をひたすら楽しめるよう、色々な視点からの眺めや北極や南極、特に興味深い地点、また地形に関する情報も明かしてい
One night in February of 2017, Wylie Overstreet wheeled his telescope out in the street of a residential neighborhood in Los Angeles to observe the Moon. Within a couple of hours, more than 20 people had walked up to him to take a look. A young couple was so amazed by what they saw through the telescope — it was “one of the most incredible experiences we’ve had in memory,” they said — that they to
コスモス954号事件外交解決文書(カナダ・ソ連、1981年4月2日公表) 1978年1月のコスモス954号崩壊事故に関するすべての問題を解決するための1981年4月2日付けカナダ政府とソビエト社会主義共和国連邦政府間の議定書 カナダ政府とソビエト社会主義共和国連邦政府は、次のとおり合意する。 第1条 ソビエト社会主義共和国連邦政府は、1978年1月のソビエト社会主義共和国連邦人工衛星「コスモス954号」崩壊事故に関するすべての問題を完全かつ最終的に解決するため、カナダ政府に対し、総額300万カナダドルを支払うものとする。 第2条 カナダ政府は、本件に関する同政府の請求を含む第1条に述べられたすべての問題の完全かつ最終的な解決のため、総額300万カナダドルの支払を受領するものとする。 第3条 この交換公文は、署名の日に効力を発生する。 以上の合意の証として、両国政府は、この交換公文に署名する
中国が運用してきた宇宙ステーション試験機「天宮1号」が、2018年1月の前後1カ月の範囲内に地球の大気圏に突入するという最新の予測が発表されました。天宮1号は2016年に中国政府によって「制御不能」が公表されて以来、徐々に高度を落としてきており、その最終落下地点はまだ「予測できない」という状況です。 Tiangong-1 Reentry | The Aerospace Corporation http://www.aerospace.org/cords/reentry-predictions/tiangong-1-reentry/ China’s Out-Of-Control Tiangong-1 Space Station to Crash Back to Earth Early 2018 http://www.newsweek.com/china-tiangong-1-out-cont
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く