米戦略国際問題研究所シニアアソシエイトのルトワックが、12月29日付ウォールストリート・ジャーナル紙掲載の論説で、中国の軍事的冒険主義について、2008年に鄧小平の「平和的台頭」路線を放棄したと分析し、1914年以前のドイツ帝国を想起させる、と述べています。 すなわち、12月5日に、中国海軍の艦船が、米海軍の巡洋艦を公海上でブロックしようと企てる事件があった。この件は、なぜ中国の司令官は、米国の軍艦と衝突しかねない事態を引き起こすことを良い考えと思ったのか、という重要な疑問を提起している。 ニアミスの増大は、挑発的に行動することにたとえ致命的な事故のリスクがあるとしても、中国海軍の将校にとって、キャリア上の誘因があることを示唆している。陸軍でも同様である。蘭州軍区の軍隊は、4月に、インドが支配していたLadakhを奪取することが賢明なことであると考えた。同様に、海警は、日本が実効支配してい
オバマ政権は、尖閣諸島をめぐる日本と中国との対立に関し、できるだけ早くいまの「中立」の立場を放棄して日本の主権の支持を明確にすべきだ――。 このような政策提言が米国中央情報局(CIA)の元専門家らにより改めて公表された。米国の日本支持こそが中国の軍事侵攻に対する抑止力となるから、現在の中立保持を長引かすことは、かえって日中軍事衝突の危険を高める、というのだ。 この提言は、オバマ政権が尖閣問題に対して中国に過度の寛容さを示し、同盟国の日本への堅固な支援を表明していないことへの批判だとも言える。 国際安全保障問題を研究、分析する民間機関「リグネット」は、1月17日付で「1971年CIA分析が尖閣諸島への日本の主権主張を支持している」と題する報告を公表した。リグネットは、CIAでアジア戦略や安全保障を専門に研究していた人たちの集団である。 このリグネット報告は、1971年5月にCIAにより作成さ
今日の横浜北部は昼間はかなり気温がゆるみましたが、やはり朝晩は冷え込みます。 さて、安部首相のダボス会議で波紋を読んだ「日中を第一次世界大戦前夜にしてはいけない」発言ですが、それと関連したFTのラックマンの同様のアナロジーの記事を再び掲載します。 ぜひ参考にしてください。 === 一九一四年の影が太平洋におちる by ギデオン・ラックマン ●第一次大戦を描いた白黒映画のようなシーンというのははるか昔のことのように思える。ところが「現在の大国は一九一四年の時の戦争に突入することはありえない」とは断言できない。 ●中国と日米間で高まる緊張は、ほぼ一〇〇年前に発生した、このおそるべき大災害と似通った点をもっているからだ。 ●もっとも明らかな潜在的発火点は、日中間で未解決の、尖閣諸島の領有権をめぐる問題である。 ●ここ数ヶ月間で、この二国の航空機と船はこの諸島の近くでシャドーボクシングを行っている
私事で恐縮だが、半年以上前から取材しようと楽しみにしていた一連の新興企業があった。いずれもロボット関連の企業だ。ところが、昨年末、それらが軒並みグーグルに買収されていたことがわかった。その数はなんと8社。グーグルに買収されると厳しい箝口令が敷かれるのだろう。各企業は取材ダメ、のダンマリ状態に入ってしまう。 期待の新興企業がグーグルにあっという間に取り込まれてしまったのは、ちょっとショックだった。もちろん、グーグルの買収自体は珍しいことではない。だが、次世代のロボット技術をごっそりと手元に引き寄せたグーグルは、まるで新生の業界をまるごと先取りし、独り占めするようなものだ。その財力に今さらながら愕然とした。 それもあってふと我に返ると、実はもう私たちの生活はグーグルの包囲網にすっかり囲まれているのではないのか。わかりやすいレベルで言えば、マーケットシェアがあるだろう。検索、オンライン広告、ビデ
理化学研究所の研究チームが、酸性の刺激を与えるだけの簡単な方法で、あらゆる細胞に分化できる万能細胞の作成に成功した。従来の常識を覆す快挙といえるが、この事例は、画期的な研究というものは事前に予測することができないというイノベーションの本質をよくあらわしている。
本日の「ごちそうさん」。 今日杏ちゃんが食べたあの訳の分からんもんは本当はどんな味がしたんやろうか? 本題。 私の映画紹介を読んで観に行ってみたら、なんだかわかんなくて「あの何が面白いの?」と素朴な質問をしてくださる方がいるんですが、「それは残念」としか答えようがございません。 観る人間が全員面白いという映画なんてたいしたもんじゃありません。 映画を紹介したあと「大倉の保証付き」とか書いてますが、あんなの信用しちゃダメよ。 「大倉が面白いと思ったということは保証します」っていうのの略なんだから。 さて、また韓国映画にやられちゃったよ。 とんでもないよ、今回のは。 犯罪組織への潜入捜査官の話なんだけど、これは「インファナル・アフェア」をもう蹴飛ばしちゃったよ。 観てて息がつまる。 悪い悪い、全員悪い。 悪いけど登場人物は自分なりの筋を通そうとしますわな。 でも、その筋の通し方がころっと入れ替
困ったなあ……。 今回の都知事選のことを考えた時に浮かんでくる言葉がこれ。ここ数年の政治イベントの中でも、今回の都知事選ほど気持ちが乗らない選挙はない、というのが私の正直な気持ちだ。 だいたい、世論調査で有力視されている2候補の政策集の筆頭に掲げられているテーマが、片や「史上最高のオリンピック・パラリンピック」で、もう一方が「原発ゼロ」。地方自治体の長を選ぶ選挙にしては、都民の実生活とは遠いところに候補者たちは大きな風呂敷を広げる。 確かに、パラリンピックは超高齢化社会に対応したまちづくりのいいきっかけになると思うし、そうしてもらいたい。また、原発を巡る問題を政府が悪い、東電が悪いとばかり言ってないで、都民が自らの課題としてエネルギー問題を考えることは大切だし、最大のエネルギー消費地である東京の省エネが、原発依存からの脱却には欠かせない。 けれども、オリンピックの大会組織委員会は森元首相を
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