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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (46)

  • プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ

    ウクライナのニュースを見ていると、何が起きているのか、どこに向かっているのか、よくわからない。情報には事欠かないが、その多くはソーシャルメディアのアカウントからで、そのすべてが信用できるわけではないし、またその性質から全体像を把握することはできない。デジタル時代といえども「戦争の霧」が晴れることはない。 しかし、いくつかの予備的な結論を出すには十分な情報がある。 ロシア軍は優勢であったにもかかわらず、戦術的な奇襲と圧倒的な数の可能性という利点があった開戦初日には、予想されたほどの進展はなかった。最初の攻撃は広く期待されていたようなエネルギーと推進力には欠けていた。ウクライナ人は気迫に満ちた抵抗を見せ、侵略者に犠牲を強いた。しかし今日の情勢はさらに暗くなる可能性があり、将来はもっと厳しく辛い日々になるだろう。しかし「プーチンは勝ち目のない戦争を始めたのだろうか」と問うのはもっともなことである

    プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2022/03/03
    “ウクライナは非国家であり、人為的に作られたもので、政府は非合法でナチスに支配されているとすれば、普通のウクライナ人がそのような国のために一生懸命戦うことはない、と彼が考えていたとしてもおかしくはない
  • 人間のキャパシティーを圧倒するテクノロジー | 地政学を英国で学んだ

    10年前、ハーバード大学の教授で社会生物学の父として知られるエドワード・O・ウィルソンは「今後100年間に人類が直面する危機を解決することができるか」と問われて、「もしわれわれが正直で賢いのなら可能だ・・・だが人類にとって最大の問題は、旧石器時代の感情、中世の制度、神のような技術を持っている点にある」と答えている。

    人間のキャパシティーを圧倒するテクノロジー | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2022/02/08
    “FaceAppというアプリは、最近、1億5000万人の虚栄心に訴えかけ、本人たちの名前と一緒に顔の画像を提供するように仕向けた/旧石器時代の衝動を持っている私たちは、テクノロジーの恩恵に抗うことができない”
  • ホルムズ海峡は自助努力?日米同盟を破棄すべき? | 地政学を英国で学んだ

    トランプ米大統領は、中東のホルムズ海峡の原油輸送路防衛を米国が担っている状況に疑問を投げかけた。日中国の石油タンカーも同海峡を通過しているとして、防衛は自国で行うべきだとの見解を示した。タンカーが攻撃された事件や米無人偵察機の撃墜を受けて、米国とイランとの間で緊張が高まっている。 トランプ氏は24日、「なぜわれわれが代償もなしに他国のために(長年にわたって)輸送路を守っているのか。そうした国々は全て、自国の船を自ら守るべきだ」とツイート。ツイートの中でトランプ氏は、中国が91%、日は62%の原油をホルムズ海峡経由で輸入していると記した。

    ホルムズ海峡は自助努力?日米同盟を破棄すべき? | 地政学を英国で学んだ
  • リベラリズムの終わり? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は、久々に曇って夕方には冷たい雨になりました。 さて、今回も以前紹介した記事の要約です。ちょっと長いのですが、その内容はかなり考えさせてくれるものです。 なぜアメリカではトランプが選出され、欧州では反EUの機運がここまで高まってきているのか、その原因をリベラル派の無理な考え方にあると分析した記事です。 === リベラリズムの終わり? by ダミール・マルージック 2017年11月1日 「べつに私はトランプ支持者というわけではないんですよ。ただ、あなたが擁護しようとしている土台そのものすべてを、あなた自身がぶち壊しにしているんですよ」 このようなこじれた感情のおかげで、私は過去10ヶ月間において私よりもはるかに執拗にトランプ大統領に反対している人々と、無数の議論を行うはめになった。 私はワシントンDCに住んでいる。この地域に住む人々は、先の大統領選で90.9%という圧倒的な割合

    リベラリズムの終わり? | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2018/01/08
    “リベラル派の人々に最も欠けているのは、「人間はアホである」という現実的な視点”
  • トランプに核兵器のボタンを握らせていいのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はなんとか昼間に晴れました。それにしても涼しくなりましたね。 さて、久々に記事の要約です。ちょうど一年前のNYタイムズ紙に掲載された意見記事ですが、授業で使えそうだったので訳してみました。 === トランプと核ミサイルのボタン By ブルース・ブレア 2016年10月12日 1973年のイスラエルと周辺のアラブ諸国による第三次中東戦争が激化していた最中に、私はアメリカモンタナ州の地下にあるミサイル発射基地に仲間と勤務していたのだが、その時にわれわれはソ連との核戦争を準備せよという緊急メッセージを受け取った。 1時間以内に数百万人の命を奪うことができる50発弱の核弾頭ミサイルを発射するためのスイッチをオンにできるのは、大統領の命令だけだ。8トンもあるドアを閉めて警戒態勢に入ったら、われわれに命令できるのは大統領だけとなる。 われわれの大陸間弾道ミサイル発射管理官のレベルまで、ト

    トランプに核兵器のボタンを握らせていいのか | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2017/10/06
    “常に大平原地方で待機しているおよそ90人のミサイル発射士官たちは、潜水艦で海中を航行している士官たちと共に、戦史においてこれまで道義的に最も非難に値するような命令を実行するしかない”
  • スティーブン・バノンは私の本「フォースターニング」からアイディアを得た | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は久々にすっきり晴れましたが午後は少し曇りました。これで冬が終わったと考えていいのでしょうか? さて、ルトワックの最終原稿の追い込みで忙しくしておりましたが、来週発売の『フォースターニング』に関連して、原著者の一人であるニール・ハウが、最近ワシントン・ポスト紙に意見記事を投稿しておりましたので、その要約です。 ==== バノンの世界観は私のが元ネタだ By ニール・ハウ 今月のメディアの見出しには以下のような警戒心を呼び起こすものが並んだ。 ●スティーヴ・バノンの暗い歴史観への傾倒は警戒すべきものだ(ビジネス・インサイダー) ●バノンは最後の審判の到来や戦争の勃発が不可避だと信じている(ハフィントンポスト) ●バノンは第三次世界大戦の勃発を願っている(ネイション誌) このようなメディアの報道に共通するのは、トランプ大統領の首席戦略アドバイザーが、彼自身の世界観に最も影響を与

    スティーブン・バノンは私の本「フォースターニング」からアイディアを得た | 地政学を英国で学んだ
  • スティーブン・バノンが7年前に制作した映画 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまた快晴の真冬の寒さです。 さて、昨晩の放送でもとりあげた、トランプ政権の重鎮となりつつあるバノン氏が7年前につくったドキュメンタリー映画をとりあえずここでご紹介しておきます。 気になるその内容なのですが、すでに述べた通り、彼の世界観がいかんなく発揮されておりまして、その構成が拙訳の『4th ターニング』の概念に沿ったものです。 実際は映像と共和党系の識者たちのインタビューで構成された1時間半の映画なのですが、主に戦後のアメリカ史を振り返る内容でして、春である「覚醒」から夏である「高揚」を経て、秋である「分解」、そして2008年の金融危機から始まる冬の「危機」という流れを説明したものです。 の内容と微妙に違うのは、バノン自身の「ウォール街敵視」の姿勢です。とりわけ中盤から後半にかけて、ウォール街が社会主義を採用しつつも、それ以外のアメリカ人を資主義で切り捨ててきた、とい

    スティーブン・バノンが7年前に制作した映画 | 地政学を英国で学んだ
  • スティーブン・バノンの愛読書 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は相変わらず朝から快晴です。気温も低めで、とくに風が強いですね。 さて、久々にブログ更新です。ツィッターでも触れましたが、バノンの愛読書がなんと私が次に出す予定のだとのこと。驚きです。 ==== スティーヴ・バノンの暗い歴史の理論書への傾倒は懸念すべき事態だ by リネッテ・ロペス トランプ大統領のアドバイザーであるスティーヴ・バノンは、今週のタイム誌の表紙を飾っており、その記事の中では『4thターニング』と呼ばれるアメリカの未来を予測したの中で展開されている理論を深く信じていることが明らかにされている。 この事実は、すべてのアメリカ国民にとって懸念すべきことだ。 なぜならこのの著者であるウィリアム・ストラウスとニール・ハウは、人間の世代は80年から100年の周期で「サエクラム」と呼ばれる一つのサイクルを構成しているというのだ。 このような考え方が古代ギリシャ時代までさ

    スティーブン・バノンの愛読書 | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2017/02/08
    “トランプ大統領が就任演説で描いた「大虐殺されるアメリカ」という暗い世界観は、多くの人々には共有されていなかった。そしてこの認識の隔たりが、まさにアメリカという国の深い分裂状態をあらわしている”
  • アメリカはシーパワー国家である:ロバート・カプラン | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴です。寒さもだいぶピークになってきました。 さて、ロバート・カプランがまた地政学系の新刊を出版したようですが、それに関連したような記事を連発しております。 ドラマの番宣のためにバラエティーに出まくっている主演俳優みたいな位置づけでしょうか?いや違うか。 === アメリカは海洋国家だ By ロバート・カプラン アメリカは2つの海洋に挟まれた海洋国家である。海軍が世界最大であるだけでなく、その沿岸警備隊も世界で12番目の規模を誇る海軍であると言える。 米海軍はアメリカの第一級の戦略ツールであり、おそらく使われることのない核兵力よりも、ツールとしての有用性ははるかに高い。 米海軍は平時・戦時にかかわらず世界の公海におり、海上交通路や主な海洋のチョークポイントを守っている。これによって実質的に世界の自由貿易体制を守っており、アメリカの同盟国たちに原油などのアクセ

    アメリカはシーパワー国家である:ロバート・カプラン | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2017/01/26
    “われわれのパワーは世界で絶対的な量としては下がるのだが、相対的に他の主要国や同盟よりも高まるはず”
  • なぜ偽善者は嫌われるのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部もよく晴れて寒い一日でした。 さて、昨晩触れて好評だった記事の要約です。ここでの知見はかなり応用の効くものですね。 === 偽善の最大の問題点 By ジュリアン・ジョーダンほか 偽善の最大の問題点はどこにあるのか。 誰かが人の行動を咎めている時に、その人自身がそれと全く行動をとっていることがわかると、なぜわれわれは腹立たしく感じるのであろうか? もちろんその答えは自明のことのように思える。自分の説くことを実践しなかったり、自分の理想とする行動を行うだけの意志の力が欠如すること、そして自らが悪いと明らかに知っている行動をあえて行うということは、明らかに道徳面での失敗だからだ。 ところがわれわれがある専門誌(Psychological Science)で発表した最新の研究によれば、それには別の理由があることがわかった。 われわれが主張したいのは、偽善が嫌われる理由は、歯に衣着せぬ

    なぜ偽善者は嫌われるのか | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2017/01/25
    “偽善者というのは、オープンにウソをついている人物(たとえば「絶対にエネルギーを無駄使いしたことがない」と断言した人物など)よりも信頼性が低く、好感度が低く、道徳心のない人間であると評価されやすい”
  • トランプ新大統領は「弱すぎる中国」にも気をつけるべし | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても朝から快晴でしたが昨日までの寒さはやわらぎました。 さて、放送でも触れた、ジョセフ・ナイによる興味深い論説記事の要約です。 === キンドルバーガーの罠 by ジョセフ・ナイ トランプ次期大統領が対中政策の方針を準備するにあたって、歴史の教える注意すべき二つの大きな「罠」がある。 一つ目は、習近平主席も引用した「ツキュディデスの罠」(Thucydides Trap)である。これは古代ギリシャの歴史家が発したとされる「既存の大国(例:米国)が台頭しつつある大国(例:中国)を恐れて破壊的な大戦争が起こる」という警告だ。 ところがトランプ氏が気をつけなければならない、もう一つの警告がある。それは「キンドルバーガーの罠」(Kindleberger Trap)であり、これは中国が見た目よりも弱い場合に発生するものだ。 チャールズ・キンドルバーガー(Charles Kindl

    トランプ新大統領は「弱すぎる中国」にも気をつけるべし | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2017/01/18
    “破滅的な1930年代が発生した原因として、アメリカが世界大国の座をイギリスから譲り受けたにもかかわらず、グローバルな「公共財」(public goods)を提供する役割を担うことに失敗したことにある”
  • トランプ政権を警戒する米国のインテリジェンス関係者 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしても晴れておりますが、風が吹いてて寒いです。 さて、すでにご存知かもしれませんが、トランプ政権発足間近な時にイスラエル側からリーク記事が出てきました。 その内容は、アメリカの諜報機関関係者が、イスラエルとの同関係者との非公式会合で「トランプ政権にき情報渡さないほうがいいぞ」と忠告していたというものです。 その元ネタとなるハーレツ紙の記事の要約を。 === 米政府のインテリジェンス関係者がイスラエルの同業者に対してトランプ政権と情報共有しないよう警告 イスラエル政府のインテリジェンス関係者は、トランプ政権下の米政府関係者に対して、機密情報を漏らすとロシアやイランにまで情報が広がることを懸念していることを、今週木曜日のイスラエルの日刊紙でロネン・バーグマン記者が報告。 この懸念は最近まで非公開の会合で語られていたものであり、トランプやその関係者とモスクワのプーチン政権との

    トランプ政権を警戒する米国のインテリジェンス関係者 | 地政学を英国で学んだ
  • 国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇っておりましたがギリギリ降らなかったですね。 さて、先週の放送(https://youtu.be/cF5g8VLIjDQ)でも触れた「国境」の話題について、保守派のビクター・デイビス=ハンソンの意見記事を要約したものを。 === なぜ国境は重要で「ボーダレスワールド」は幻想なのか by ビクター・デイビス=ハンソン 「国境」がここまでニュースの話題として取り上げられるのは史上初めてではないか。 中東から欧州に殺到するイスラム系難民やテロリズムの台頭のおかげで、欧州内の移動自由の権利を認める、いわゆる「シェンゲン協定体制」に対して反発が巻き起こっている。 欧州の人々は人種差別主義者ではないが、中東からの移民の受け入れについては、それが合法的に入国して、しかも欧州の価値観や態度を共有を約束することができる人々(この点については不寛容であるとして何十年も前に破棄しているが

    国境を廃止してはならない | 地政学を英国で学んだ
  • なぜビジネスマンは政治家に向かないのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇っておりまして、時折小雨になるような状態です。 さて、先週の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1456284440)でも解説しましたが、タイム紙のコラムニストがアメリカの「トランプ旋風」に対して、やや冷ややかな視点から興味深いコラムを書いておりましたので、その要約を。 ビジネスマンと政治家には求められるスキルが違うことをよく言い表した、とても優れた記事です。 === なぜビジネス界のスターはダメな政治家になるのか by ダニエル・フィンケルステイン 16-2/17 The Times 1933年2月1日のことだが、著名な新聞のコラムニストのウォルター・リップマン――彼はアメリカのエスタブリッシュメントの思慮深く健全な代弁者である――は、重要なメッセージを携えて、大統領に選ばれたばかりの人物の待つジョージア州に向かった。 その人物とは、

    なぜビジネスマンは政治家に向かないのか | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/03/02
    政治は、対立する多くのアイディアや価値観、そして状況などを平和的に解決するため、そして統治のための、何らかの合意を形成するために存在するのだ。
  • オバマ政権はなぜ特殊部隊を使いたがるのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝晴れておりましたが、昼になっていきなり曇り始めました。 さて、昨日の放送(http://www.nicovideo.jp/watch/1455674540/https://www.youtube.com/watch?v=biFeQKfm68o)でも触れた、特殊部隊のトピックについての元記事を要約しました。とても興味深いものです。 === 特殊部隊の時代へようこそ By マット・ギャラガー 16-1/30 NY Times 数ヶ月前のことだが、私はと共にまだそれほど親しくなかった夫婦と夕を共にした。そこで向こうの奥さんが私のイラクの経験について聞いてきた。私は現地で四年間、機甲部隊を指揮した経験があるからだ。 私は砂漠や部族政治、それに毎日直面する対反乱作戦の困難を語り始めたのたが、突然その旦那が話に割って入ってきて「特殊部隊にいるような超人的な兵士のことについて教えて

    オバマ政権はなぜ特殊部隊を使いたがるのか | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/02/17
    “特殊部隊の持つ秘密性のおかげで、われわれの戦争の重い人的コストもメディアの注目を集めていない。ところがそのおかげで、軍に関心のない国民はわれわれの国の名の下に行われている軍事的な暴力とさらに意識が乖
  • たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はあいかわらず快晴で寒いです。 さて、日の大学では現在期末試験の真っ最中かもしれませんが、ちょっと前の記事で、私が『米国世界戦略の核心』という(絶賛絶版中)を訳したこともあるハーバード大学のスティーブン・ウォルト教授が、卒業する学生たちに向けて「復習」的な意味を込めて書いたブログ記事が面白かったので、その要約です。 その内容は「国際政治学を5分でマスター」というぶっ飛んだものですが、そのエッセンスの部分はけっこううまくまとめられておりますので、興味あるかたはぜひご参考まで。 === 大学の国際関係論の学科を5分でマスターする方法 by スティーブン・ウォルト ここニューイングランド地方は晩春を迎えたが、これはつまり米国内の全国の大学やカレッジで卒業シーズンを迎えたことを意味する。もちろん卒業に向けて忙しい学生やホッとしている学生もいるかもしれないが、私は彼らの多くが密かに

    たった5分で国際関係論を習得する方法 | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/02/11
    “5分間大学”
  • もしも「リアリズム」を使ってたら:その1 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は快晴です。つい二週間ほど前まで「暖冬で・・」など言っていたのがウソのようです。 さて、テストの採点があったために遅れましたが、昨日アップする予定だったブログ記事の要約をアップします。 著者は前回のエントリーと同じく『米国世界戦略の核心』の原著者のウォルトなんですが、この人はこういう説明的な文章は当に上手いですね。 長いので数回にわけてアップします。 ==== リアリストのアドバイスに従えばどうなっていた? by スティーブン・ウォルト ●アメリカの対外政策を研究しているすべての人々にとって不思議なのは、対外政策についての最も権威があって有名なアプローチが公的な議論の場や、とりわけ主要な新聞などでは(実際はそのアドバイスに従っていたらよかったという証拠がたくさんあるのに)端に追いやられているのであろうか、という点であろう。 ●このアプローチとは、もちろん「リアリズム」(現実

    もしも「リアリズム」を使ってたら:その1 | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2016/02/03
    “リアリストたちは国際政治については概して悲観的な見方をするものであり、それがどれほど魅力的なものに見えようとも、イデオロギー的な理想図に従って世界を作り変えようとする試みに対して慎重に構える”
  • なぜわれわれは一人の人間にしか感情移入できないのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から晴れて快晴ですが、気温がかなり低めです。 さて、先週の放送(http://live.nicovideo.jp/gate/lv244148252)でも紹介したNYタイムズ紙の記事ですが、その内容が極めて示唆に富むものであったので、あらためてここで紹介します。 内容は「なぜ人間は相手が一人だけだと感情移入することができるのに、複数の人間の場合には関心が薄れるのか」という根的な心理学の問題について切り込んだもので、大変興味深いテーマについての最近の知見を元にしたものの要約です。 === 哀れみの算術 by スコット・スロヴィック&ポール・スロヴィック http://www.nytimes.com/2015/12/06/opinion/the-arithmetic-of-compassion.html?_r=0 ●われわれは「一人の死は悲劇だが、百万人の死は単なる統計上の数字で

    なぜわれわれは一人の人間にしか感情移入できないのか | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2015/12/21
    “その問題からみんなの関心をそらさせたい場合には「顔の見えない集団」として描けばいいということにもなり、立派にプロパガンダとして使えることにもなります。”
  • スパイクマンと「アジアの地中海」 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたしてもよく晴れました。しかし思ったよりは涼しい感じでした。 さて、またまたスパイクマンに関する話題です。 以前にブログでも触れたことがありますが、スパイクマンの予測した「アジアの地中海」についての興味深い論考がありましたので、その要約を。 現在私が日経ビジネスオンラインで行っている連載(http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150327/279273/)ですが、たしかにスパイクマンというのは実に面白い地政学的な予測をいくつも行ったことで有名です。 ・日経BPオンライン 「ソ連封じ込め」の原型を作ったスパイクマン http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150420/280168/ そしてその予測のうちの一つが、今回の記事でも話題になっている「アジアの地中海

    スパイクマンと「アジアの地中海」 | 地政学を英国で学んだ
    mmsuzuki
    mmsuzuki 2015/05/04
    “アメリカのアジア太平洋地域やその他の地域における安全保障上の利益は、国際制度機関や世界共同体のようなものによって保護されたり維持されることはない、”
  • ゲリラやテロリストは3タイプにわかれる | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は雲が多少ありましたが空が青かったです。気温も真冬ではなかったですね。 さて、軍事戦略のを訳したばかりの自分としては「対反乱作戦」(counterinsurgency: COIN)の話題については気になってしまうところなのですが、たまたまそれに関してシカゴ大学の若い先生がいいコラムを書いておりましたのでその要約を。 ゲリラやテロリストは大きくわけて3タイプあるという話です。 === ゲリラやテロリストにはそれぞれ個性がある by ポール・スタニランド ●アメリカは、イラクやシリアの自称イスラム国やアフガニスタンのタリバンまで、世界中で狙いや構造、そして戦略においても異なる、様々なタイプのテロリストやゲリラたちに直面している。 ● ではアメリカとその同盟国たちは、なぜそれら全部に対してほぼ同じようなアプローチしかしていないのだろうか? ●イラクでの「サージ」はイラクを一時的に

    ゲリラやテロリストは3タイプにわかれる | 地政学を英国で学んだ