【ワシントン=塩原永久】米財務省が4日、ロシアによるドル建て国債の償還や利払いについて、米金融機関を通じて実施することを即日、禁じたことが明らかになった。欧米メディアが報じた。同日に支払期限を迎えた国債も禁止対象に含まれるとみられ、ロシアのデフォルト(債務不履行)懸念が再燃しそうだ。 ロシア国債関連の支払いは、中継銀行となる米金融機関にロシア政府が保有する口座から行われる。ロイター通信によると、中継銀行の米JPモルガン・チェースによる支払いが、米財務省によって止められた。 4日は米欧などの制裁発動後、5回目の支払期限だった。支払いが滞ってもデフォルトと認定されるまで30日間の猶予期間がある。これまでロシアは利払いをドルで実行してきたが、今回の措置により、金融市場で改めてデフォルト懸念が強まる可能性がある。
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