先日の議論に関連して、言いかけて脱線しそうなので断念した話題の続き。もとは id:kanjinai さんの、肥満者の自己肯定を認めたとして「肥満の後遺症治療による医療費高騰を公的費用でまかなうのはフェアじゃないと非肥満者が言い出したら、どうなるんだろう」という問いかけだけど、今回は取りあえず肥満の話じゃなくて、わたしが最近注目している「2007年遺伝子情報反差別法案」(Genetic Information Nondiscrimination Act of 2007) について。この法案は米国議会においてここ数年毎年のように提出され廃案になってきたのだけれど、今回は4月に下院において420対3で可決された(反対票を入れたうちの一人はもちろんリバタリアンの共和党大統領候補ロン・ポール議員)。ブッシュ大統領の支持も得ており、採決さえ行なわれれば成立する見込みが強い。 この法案の内容は、雇用と保
昨日は政策関連のシンポジウムのあと懇親会へ.渋めの話題なのに非常に活況を呈していた.片隅では民主党が参議院選で躍進する前提で,衆参ねじれると重要法案が軒並みストップするのかなあという話で盛り上がる.つらつらと話しながら日本は小選挙区制の導入で二大政党制に近づいたらしいが,どうも機能していないのは結局どちらの党が勝っても政策を組み立てるのは同じ人々なんだよねえというところ. いいとか悪いとかではなく彼らは先々の課題を考えて政策を組み立て,政治過程を通るように微調整していく訳だが,彼らにとっての論点は政治家の政策論争からは全くみえてこないし,投票を通じて彼らの議論の方向性に影響を与えられる気もしない. 我が国では不思議なことに法案作成も法律解釈も実質的に行政が持っていて,にも関わらず政治だけを1990年代の政治改革で米国流の二大政党制に近づけたものだから,制度としてちぐはぐになっている.行政・
ブロガーには学生さんが多いわけですが、大学名を公表している人もたまにいる。僕の感覚では、慶応の学生さんに多いように思う。プロフィールの欄に誇らしげに並ぶ「慶應義塾大学」の文字。 それだけでも僕にはずいぶん面はゆいというか、若気の至りだなあ、とか思うわけですが。 その人の書いた文章が「いかにも中学・高校くらいの文学少年/少女」って感じだと、なんか「この人には愛校精神という言葉は無縁だな」とか思う。 ブランド校の中には、ブランドを築き上げるような人と、ブランドにぶら下がっている人、という二種類が存在する。後者に属するのは惨めなことだ。
非常に評価の難しい本だなというのが読後の実感だが、論として見ずに簡易な便覧というか日垣隆の言うリファ本のようにとらえるなら、まず一定の水準として意義があることはたしかだ。 「多民族国家 中国」(参照)の内容は標題通り、多民族国家としての中国を扱っているのだが、この立ち位置が微妙なものだ。当初私は偏見があって、後でふれるつもりだが東トルキスタンの近況情報を得たいものの、中国様の鼻息を伺うことになるかなとも思った。が、そうとも言えない。下品な視線でいけないと思うのだが、細君が日本人らしいこと、謝辞に安井三吉(「帝国日本と華僑―日本」)と山内昌之(「イスラームと国際政治」)の名が上げられていることからも、なるほどそのあたりの線かと納得する。本書は、民族問題について日中間の今後の学術的な合意のラインというのはこのあたりかなというのの参考にもなるが、残念ながら現実の政治のダイナミズムというのはそうし
1: ブロガー(埼玉県) 2007/07/26(木) 01:06:49 ID:ljBgoLsN0● 正論一喝! 忌憚なく正論を書く者です。 毒舌家なので「耳に痛い正論を」憎む人は甘やかしてくれる他のブログへ去りましょう(苦笑)。 毒舌かつ正論を綴るという性質上、すねに傷のある者にとっては耳に痛いことも書いていきますので該当者は戻るボタンで立ち去る事。 伝聞だが、著作権侵害の非親告罪化というのが進められているそうだ。 これが成立すれば、今まで親告罪の弊害で後手後手に回っていた映画や本や音楽の海賊版の他、おたく族の作る贋作ポルノなども一挙に取り締まれるのだという。 これまではこうした犯罪に対しては一件一件に対して、著作権の所持者からの被害届を出して貰うまでは逮捕できなかったそうなのだが これからは、そういった煩雑な手続きなしに現場の判断で逮捕ができ、そうなれば前に見たようなおたく族
おたく族という病 という2chまとめ記事。 正論一喝! というblogについての2ch反応。 まあプロキシや「きんもーっ☆」など、やけに詳しい面を見ると釣りっぽくも見えるが、全体としてはいかにも「昔の頭の堅いオヤジ」という体で、好感すら覚える。あまりにおもしろくて、思わず全記事一気読みしてしまった。 もっとも、俺もオタクの一人なので、この人の敵ということになろうがね。 ただ、ある程度の年齢の人にしかわからないだろうけど、「昔よくいた恐い大人」ってのはこういう人だったんだ。俺はこのblogを読んでそれをありありと思い出した。 そう、「威厳ある」「怖い」大人ってのは、実はものすごく無知。新しいものにはついてけないし、間違いを決して認めない。実はものすごく偏狭な人間だったんだ。 昔はそれでも若い者がもっと無知だったから、充分威厳を発揮できた。新しくて理解できないところは、その威厳をもって若い者に
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