咽頭がんで2人労災認定 福島原発で事故後作業―厚労省 2021年09月08日19時46分 原子炉建屋上部からがれき撤去作業が進められた東京電力福島第1原発1号機(中央奥)=2018年2月、福島県大熊町 厚生労働省は8日、東京電力福島第1原発事故の収束作業に携わり、その後咽頭がんを発症した男性2人について、放射線被ばくによる労災と認定したと発表した。認定は6日付。同事故後の被ばくによるがんの労災認定は8人目で、咽頭がんでは初めて。 厚労省は有識者検討会で、咽頭がんと皮膚がんの一種「悪性黒色腫」について被ばくとの関係を分析。累積被ばく線量100ミリシーベルト以上などであれば、労災認定する方針をまとめた。 2人のうち、60代(発症時)の東電職員は1977年から延べ約35年間、原子炉の運転などに従事。事故後はがれき撤去や原子炉への注水作業を行った。累積被ばく線量は約199ミリシーベルトで、うち事故